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GRスープラにはやはりハードコアモデル追加?北米トヨタ副社長「スープラ開発チームはドイツに留まり、BMWとともに性能向上に取り組んでいる」

2020/05/06

| たしかにスープラ発売時からこのウワサは囁かれていたが |

2020-Toyota-Supra-Wasabi-2

トヨタGRスープラはBMW Z4との共同開発であることが知られていますが、実際のところその中身は「ほぼBMW」。

プラットフォームはもちろん、エンジン、トランスミッション含むドライブトレーン、ECU、サスペンションなど主要パーツはほとんどBMW製となっていて、外装ではドアミラー、インテリアでもスイッチ類などがやはりBMWと同じパーツ。

そういった意味でGRスープラはたびたび「真のスープラではない」と非難されることもありますが、トヨタ自身がいう通り、「トヨタ単体でこのレベルのクルマを開発していれば価格が倍になっていた」可能性が高く、よってぼくはBMWとの共同開発を支持したいと考えています。

なお、この共同開発によってトヨタがスポーツカーに関して新しいノウハウを得た可能性が高く、それは「今後」なんらかの形で生きてくることになりそうですね。

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アップデートはBMWとトヨタ別々?

そしてちょっと奇妙なのが、BMW Z4とGRスープラとのアップデートが同時ではないということ。

具体的な例としては、BMW Z4は2020年半ばからそのインフォテイメントシステムが「アンドロイドオート対応」となるものの、GRスープラはそうはならない、と報じられています。

両者ともインフォテイメントシステムにはBMW製の「iDrive 6」を使用しており、しかしBMW Z4はiDrive 7へと進化するのに対し、GRスープラはiDrive 6を継続する、と伝えられているワケですね。

ちなみに世界的に見るとアンドロイドのシェアは86%(そんなにあるのか・・・)だそうですが、トヨタ曰く「アンドロイドオート非対応については問題となっていない」とのことで、公式に「今後もアンドロイド非対応」で行くことを認めています。※日本だとアンドロイドのシェアは57%くらい

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これを鑑みるに、iDrive 6からiDrive 7への移行はソフトウェアのアップグレードのみでは終わらず、おそらくはハードの変更が必要で、そしてもちろんそれにはコストがかかり、しかしトヨタは「コストをかけてまで行うべき変更ではない」と考えているということになります。

なお、トヨタは欧州や北米向けに(日本のみで販売されていた)2リッター4気筒モデルを追加しており、さらに6気筒ターボモデルについても「パワーアップや補強を実施」。

つまりトヨタはGRスープラについて「コストをケチっている」わけではなく、必要な改良とそうでない改良とを分けている、ということになりそうです。

トヨタはあくまでも「パフォーマンス重視」

そしてインフォテイメントシステムとは異なり、トヨタが注力しているのがパフォーマンス。

こちらについてはBMWと足なみを揃えると見え、現在BMWとともにハイパフォーマンスバージョンを開発中という報道も。

実際のところ、トヨタはスープラについて頻繁に改良を行い、かつハードコアモデル投入を示唆する発言も行なっていて、なんらかの追加モデルを検討している可能性も大きそうです。

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ただ、北米においては値引きを拡大したりという事情もあり、「売れてなさそうなのに大丈夫かという疑問も。

しかしながらこの疑問を一蹴する発言も出ていて、北米トヨタ法人の副社長であるジャック・ホリス氏によれば、北米において2019年(実質的には半年ほどしか販売期間がなかった)に販売した「2,884台」はトヨタにとってかなり満足のゆく数字だそう。

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そしてトヨタはさらにこの数字を押し上げるためにラインアップ強化を行うということになりそうですが、もともとGRスープラの「ほとんど」がBMW製でもあるため、ハードコアモデルの開発についてもBMW抜きでは進められないという事情があるようですね(上述のトヨタ副社長によると、GRスープラの開発責任者、多田哲也氏とそのチームはミュンヘン〜BMWの本社所在地に止まってスープラの改良を進めているとのこと)。

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現時点ではスープラのハードコアモデルがどういった仕様になるのか一切わからず、しかしBMWは「Z4にMモデルは(コストを回収できないので)ない」とコメントしている以上、この「ハードなスープラ」に使用される技術は「M3」や「M4」と同じものになる可能性もあり、実際にBMWの「M」部門が有する施設にスープラが一緒に駐車している様子も見られているだけに、いやがおうにも期待が高まってきますね。

VIA: Autoblog, Roadshow

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