改良の都度、トヨタの部品を増加させる可能性
トヨタは発表したばかりのスープラにつき、大きな拡大計画を持っている模様。
今回トヨタのスポーツ車両統括責任部長、多田哲哉氏が英国トップギアのインタビューに応えていますが、「スープラは毎年進化する」と語っています。
これは日産R35 GT-R発売時の公約にも似ていますが、欧州車やアメリカ車では比較的一般的なもので、スープラは日本の慣習よりは「世界標準に(GT-R同様)合わせる」ということになりますね。※多くを共有するBMWが毎年改良を行うので、スープラもそれに従うことになるとは思われる
欧米にもスープラの4気筒モデルを投入する可能性
加えて、多田氏は欧米にも(日本に導入されている)4気筒版のスープラをエントリーモデルとして投入する可能性があること、
なお、多田氏は4気筒版スープラ(日本だとSZ)は6気筒版に比べると110キロ軽いと語っていて、これはおそらく初めて語られた数字。
そして以前には「6気筒はパワーやサウンドに優れ、ドライバーが乗った状態で前後重量配分が50:50」、「4気筒は空車状態で前後重量配分50:50、かつ鼻先が軽いのでワインディングの下りなどでは楽しめる」と語っていますが、4気筒と6気筒ではサスペンションやブレーキシステムが同一だとも述べており、これは非常にありがたい部分(通常、エントリーモデルはサスペンションやブレーキが安価なものとなっているが)。
新型スープラにはハードコアモデル登場の可能性も
そして多田氏は「より軽く、よりパワフルで、より固めたサスペンション」を持つハイパフォーマンスバージョンを投入する可能性についても示唆していて、ちょうど「86GRMN」のようなイメージなのかもしれません。
なお、86GRMNはカーボン製エンジンフード、樹脂製ウインドウ、巨大なリアウイングなどを持ち、45キロの軽量化を果たしていますが、新型GRスープラの場合はレーシングカーとして「スープラGT4」をリリースしており、そこからのノウハウが流入してくる可能性も。
さらに多田氏はマニュアル・トランスミッション設定の可能性が残されていること、オープンモデルの投入についても言及。
なおオープンモデルに関していうと、コンバーチブルよりも タルガトップ(エアロトップ)のほうが可能性が高いようですが、それでも「(外したトップを収納して)荷室を犠牲にするのを嫌がる」オーナーも多いということを挙げており、実現度合いについては「ナントモ」。
最後に「インテリア」のアップデートも今後行うと発言していますが、これについては改良というよりも、現在「多くのパーツをBMW製」でまかなっている状態をなんとかしたく、トヨタのパーツに置き換えてゆく、というイメージのようです。