| 当然ながらチャデモ対応、イオンや空港、コンビニでも充電できる |
ポルシェ・ジャパンがついに国内向け「タイカン4S」「タイカン・ターボ」「タイカン・ターボS」を発表。
タイカンはポルシェ初となるEVですが、4Sはともかく「ガソリンエンジンが搭載されていないのに”ターボ?”」と物議を醸したネーミングがちょっと話題に。
これは「ポルシェにとってのハイパフォーマンスモデルは伝統的に”ターボ”というネーミングを持つ」という理論に基づいたもので、少し違和感があるものの、現行992世代の911も(GT3系意外)すべてターボエンジン搭載にもかかわらず、”ターボ”を名乗れるのは”911ターボ(と911ターボS)”のみ。
そう考えると「ターボ」は機能ではなく一つの象徴となり、これ(タイカン・ターボ)はこれでいいのだろう、とも思います。
むしろ、いつの日か、ポルシェの全てのラインアップがEVになったとしても”ターボ”の名は残しておいて欲しいところでもありますね。
タイカン=体感
なお、タイカンと聞くと、日本人の場合はは「体感」を連想する場合も多いと思いますが、実際にタイカンには「体感」の意味もある、と公表されています。
まずは600にものぼるネーミング候補から弁護士によるリーガルチェックを行い(これだけで1年半もかかる)、その後は23カ国語のネイティブスピーカー2名づつを集めてその名称が持つ意味を精査し、そこで最終的に決められたのが「タイカン」。
そして日本語の「体感」の意味ももちろん想定されているわけですね。
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タイカンシリーズのスペック、価格はこうなっている
そして今回発表された体感シリーズですが、いずれも前後にひとつづつのエレクトリックモーターを持ち(後輪には2速トランスミッションを装備)、世界最速クラスの800Vという高電圧充電システムを装備していることが特徴。
出力 | 0-100km/h加速 | 航続距離 | 価格 | |
タイカン4S | 435馬力(最大530馬力) | 4.0秒 | 407km | 14,481,000円 |
タイカンターボ | 625馬力(最大680馬力) | 3.2秒 | 450km | 20,231,000円 |
タイカンターボS | 625馬力(最大761馬力) | 2.8秒 | 412km | 24,541,000円 |
なお、日本向けのタイカンには、他の国ではオプション扱いとなるレーンチェンジアシスト、アダプティブクルーズコントロール、サラウンドビュー付パークアシスト等のオプションが付属する、とのこと。
タイカンの内外装については以下の投稿、動画でも公開中。
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タイカンの充電ネットワークはこうなっている
そして重要なのがタイカンの充電ネットワーク。
ポルシェ・ジャパンはタイカンの発表にあわせ、「ポルシェの電気自動車オーナー向けに、急速充電器を始めとする独自の充電ネットワークを日本全国にて展開する」とアナウンス。
充電器は2種類あり、まずは「国内最速最大150kW級出力のCHAdeMO規格、急速充電器の「ポルシェ ターボチャージャー」、そして「自宅での利用を目的とした8kW出力の普通充電器、ポルシェ モバイル チャージャー(こちらは車両に付属してくる)」。
前者については既報の通り、わずか24分でバッテリー容量の80%まで充電できることが特徴であり、後者は9時間で80%まで充電可能。
もちろんCHAdeMO(チャデモ)規格対応なので、高速道路のSA/PA、イオンなどの商業施設、空港などに設置されている充電器も利用が可能です。
なお、東京・名古屋・大阪にポルシェ ターボチャージング ステーションを設置するほか、ホテルやゴルフ場に「ポルシェ デスティネーション チャージング ステーション」、さらに順次全国のポルシェセンターにポルシェ ターボチャージャーが設置されるようですね(詳細はこちら)。
VIA:Porsche