| なんだかんだ言って人々はクルマに「パワー」を求める |
さて、メキシコで先行発表された「MAZDA3ターボ」ですが、予告通り米国でも正式発表。
スペックとしてはメキシコ版と同じく、エンジン(Skyactiv 2.5G-T)出力は227HP(230PS)、そして4WDとATという組み合わせのみとなっています。
ただし面白いのはオクタン価93のガソリンを入れると出力は250HP(254PS)へと向上するということですが、日本での「ハイオク」はオクタン価96以上を指すので、もし日本でハイオクを入れれば254PSを発生する、ということになりますね。
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外観はオプションの「シグネチャースタイル」装着と同様
なお、正式名称はMAZDA3 2.5ターボだとアナウンスされており、ファストバック/セダン両方に設定される、とのこと。
専用装備としてはブラック仕上げの18インチアルミホイール、ムーンルーフ、8.8インチサイズのインフォテイメントシステム、パドルシフト、ボーズサウンドシステム(12スピーカー)、ヘッドアップディスプレイ、デュアルゾーンオートエアコンシートヒーター、LEDヘッドライトにデイタイムランニングランプ等。
ちなみにMAZDA3 2.5ターボとして公開された画像は、マツダがすでに公開しているマツダ3のアクセサリーコンテンツにて採用されているものと同じです(つまり、今回新しく用意されたものではない)。
そして、マツダがアクセサリーコンテンツにて紹介している「シグネチャースタイル」を装着したのがマツダ3 2.5ターボということになりそうですが、外観のみに限って言えば通常モデルのマツダ3に「フロントアンダースカート」「リアルーフスポイラー」「サイドアンダースカート」「リアアンダースカート」「ドアミラーガーニッシュ」「BBS製アルミホイール」が装着されたものだと考えて良さそう(日本だと、これらセットで528,674円という設定)。
ちなみにメキシコ、米国における発表ではホイールについて「BBS」だとは言及されておらず、しかしそのデザインを見る限りではBBS製だと考えて良さそうですね。
マツダ3 2.5ターボの日本での発売は?
そこでやはり気になるのが日本での発売。
マツダはメキシコと米国に工場を持っており、それぞれの地域向けには現地生産・現地販売という形になると思われます。
もしメキシコや米国で販売される車両が日本の工場で生産されるのであれば「日本での発売」があったのかもしれませんが、現時点では日本でのMAZDA3 2.5ターボの販売を望むのはちょっと難しそう。
ただ、このマツダ3 2.5ターボは「パワー不足」を指摘する現地の声を反映して投入され他モデルだと考えられるので、ここで人気化するようであれば、日本においても同様の展開が行われる可能性も。
この2.5リッターターボエンジン自体は、日本で生産されているCX-5などに搭載される2.5リッターターボと同じだと思われ、よって物理的には「日本でも製造が可能」と考えられます。
よって、ぼくらは「来る日」に備えてマツダに対して「モアパワー」を要求として出し続けていれば、日本においても「MAZDA3 2.5ターボ」が実現する可能性があるかもしれませんね。
なお、現時点で、米国におけるマツダ3 2.5ターボの価格は発表されていないものの、メキシコ版だと「ターボ無しのモデルに比較して14%増し」くらいの価格設定となっています。
マツダのクルマはパワーが足りない
マツダは「スバルをベンチマークする」と公言しているものの、結果を見るとマツダとスバルとではきっぱり「明暗が分かれた」という印象。
そしてその差がついた原因としてぼくがいつも思うのは、「スバルはパワーに比較して割安なクルマを作るが、マツダはパワーに比較して割高なクルマを作る」。
スバルは昔から(レガシィなど)価格の割にハイパワーなクルマを作っているという印象があり、それが理由でスバルを選ぶ人も多かったんじゃないかとも考えているわけですね(今だとレヴォーグがパワーの割に”安価”)。
ただしマツダ車をパワーで選ぶ人はまずいないと思われ、ここは両者の決定的な違いだと考えています。
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