| クラシックカーのEV化は今後、なかなかいいビジネスになるかもしれない |
さて、今日のニュース、英国車編。
まずはベントレー・コンチネンタルGTの限定モデル「ベントレー・コンチネンタルGTリミテッド・エディション・パイクスピーク」の生産が開始され、欧州では来月から納車が開始される、とのこと。
これは2019年に開催されたパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにて、コンチネンタルGTが「量産車最速タイム」を記録した記念として発売される「15台のみの生産」という大変希少なクルマです。※記録したタイムは10:18.488で、これまでの記録を8.4秒も短縮している
全体的なボディカラー(ラジウム)はパイクスピークを実際に走った車両をベースにしており、そのほかグロスブラックのアクセント、ブレーキキャリパーは「アシッドグリーン」、ピレリ製のタイヤにもグリーンのラインとレターが入ります。
フロントグリルには昨年100周年を迎えたことを記念して「100」のロゴ入り。
インテリアにはレーシーなアルカンターラが使用され、ラジウムのステッチが入る他、ダッシュボード等には専用ロゴが入り、バング&オルフセンのオーディオシステムが装着される、とのこと。
エンジンに変更はなく、搭載されるのは6lW12エンジン(626HP/635PS)、そして0-100km/h加速は3.7秒、最高速は333km/hを誇ります。
参照:Bentley
ロールスロイスは特別なドーンを発表
そしてロールスロイスからは新しい限定モデル「ドーン・シルバー・ブレット」を発表に。
これは50台のみが生産される特別仕様車で、ボディカラーは高輝度塗装の「ブリュースターメタリック」で、これは過去の「シルヴァードーン」「シルヴァーサイレンス」「シルヴァースペクター」といったモデルへのオマージュなのだそう。
「非常に高価」だとされるエアロカウリングを装備して2シーター化され、ロールスロイス曰く「ロードスターのスピリットと体験を表した」と述べ、「自由を求めるドライバーに向けたクルマだ」とも。
なお、スポーティーさを表現するためにダーク仕上げのヘッドライト、フロントバンパーフィニッシャーが与えられ、さらには各部に「SILVER BULLET」のロゴが入ります。
参照:RollsRoyce
「オールエレクトリック」ロールスロイス発売、しかもクラシックモデルをEV化
ローロスロイスは「しかる時が来れば全モデルをエレクトリック化する」と述べており、しかし今回はそのロールスロイス本体ではなく、英国のエレクトリックカーコンバージョン会社「Lunaz」が(以前より予告していた)ロールスロイスのEVコンバートを開始した、と発表。
今回EVコンバートの対象となるのはファントムVとシルヴァークラウド(シルバークラウド)で、これらは合計で30台のみのリリースになる予定だとしています。
いずれも当時の車体を使用してレストアを行っての「コンプリートカー」となるそうですが、当時の車体を使用するために年式やボディ形状に多様性がある、ともアナウンスされています。
なお、最初の個体は1961年製のファントムVとなり、こちらは現在「製造中」。
気になる価格についてはシルヴァークラウドが5000万円ほどから、ファントムVは7000万円ほどから。
バッテリーパックはシルヴァークラウド向けには80kWh(一回の充電あたり走行可能距離は483km)、ファントムVには120kWhが積まれる、とのこと。
クラシックカーを乗るにあたっての懸念はやはりそのメカニズム的な信頼性ということになりそうですが、こういった「EVコンバートされたクラシックカー」は(オリジナルにこだわらないのであれば)そういった心配もなく普通に乗ることができ、一部の人にとってはかなり良い選択となるのかもしれません。
なー、ジャガーは自社にて「E-Type」をEVへとコンバートするサービスを開始していますね。
参照:Lunaz