
| 「5」の名がこのまま歴史に埋もれてしまうのはあまりに惜しい |
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さて、欧州自動車メーカーにおけるハッチバックの名作と言える「ルノー5(サンク)」。
初代は1972年に登場し、その後1984年に二台目へとスイッチ。
その後は「クリオ(日本ではルーテシア)」と名を変えて販売されることとなっています。
車名を変えた理由としては、「当時のルノーはモデルチェンジに際して車名を変更するのが常であったから」だとされていますが、ビッグネームだけに「5」を継続して欲しかったというのが偽らざる心境です。
ルノー5にはこんなバリエーションがあった
そしてルノー5といえば「ルノー5ターボ」をまっさきに思い出しますが、これはエンジンをフロントからリアミッドへと移し、駆動輪を後輪としたWRC参戦のためのホモロゲーション取得用モデル。
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プジョー205も忘れてはならない
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そしてこの5ターボのインパクトはあまりに強く、時折レンダリングアーティストが題材として取り上げることも。
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現代にルノー5が蘇るとこうなる
さらにグラフィックデザイナー、Marco Malteseもルノー5の復活を願う一人。
子供の頃に見かけて多大なる衝撃を受けたというルノー5が現代(というか未来)に蘇ったらこうなるだろう、という作品を公開しています。

その名は「Le5」
このレンダリングは「Le5(ル・サンク)」として公開されていますが、これはアメリカでは「Le Car」として販売されていたことに関係があるのかも。
見た限りでは当時のルノー5の印象を継承し、しかしフロントには現代のルノーが持つ「ウイング風」デザインも見られます。
そしてフロントグリルが閉じられていること、リアにはテールパイプが見えないことから「ピュアEV」だと考えてよさそう。

現在欧州ではコンパクトEVがある種のメインストリームとなりつつあり、フォルクスワーゲン・ゴルフ、プジョー208にはEV版が追加され、さらにはマツダMX-30、ミニクーパーS E、ホンダeといったニューカマーも登場。
ルノーも「ZOE」を発売しているものの、さらに販売を有利にしようと考えると、かつての大ヒットモデルである「5」の名をリバイバルしない手はない、と考えたりします。
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