| ボクは納車されたばかりのスーパーカーでぶっ飛ばすなんて怖くてできない |
さて、納車後わずか6時間でフェラーリF8トリブートを廃車にしてしまったオーナー。
これはドイツの高速道路上での出来事だそうですが、ディーラーにて新車を引き取ったのち帰路につき、その途中で事故を起こしてしまったようですね。
現地警察によると、(気温が低いにもかかわらず)サマータイヤを装着していたこと、路面がウエットだったこと、なにより速度を出しすぎたことが事故の原因だと結論づけており、事故の状況としてはまず道路横のコンクリートバリアに衝突し、その後に路上を走るミニバスに当たった後にガードレールへと突っ込んだ、と報じられています。
その破損度合いは小さくない
破損の状況について、見ての通りフロントが完全に破損しているほか、リアタイヤが1本、ホイールごと外れてしまっているとのこと。
このオーナーは43歳の男性だと報じられていますが、オーナー含めて怪我や死人については報じられておらず、そこだけが「不幸中の幸い」だったのかもしれません。
新品タイヤには慣らし運転が必要
参考までに、新品のタイヤには「慣らし運転」が必要です。
これは「タイヤ表面の皮を向いて本来のグリップを発揮させる」ことが目的ですが、新品のタイヤは表面が「ツルツル」であり、しかし一定距離を走ることで表面が削れて路面としっかり噛み合うようになるわけですね。
なお、ブリジストンによれば、サマータイヤの場合は時速80キロ以下で100キロ以上の距離を、ウインタータイヤであれば時速60キロ以下で200キロの距離を走るのが好ましい、としています。
今回の場合、走行距離はどれくらいだったのかはわからないものの、警察の指摘するとおり、新品のサマータイヤにて、気温が低く、かつ濡れている路面を走ったことが事故を誘発した理由であるのは間違いなさそうですね。
基本的に慣らし運転はしたほうがいい
タイヤに関わらず、新しい自動車を受け取った際には慣らし運転をしたほうがいいとぼくは考えていて、それはクルマの各部をスムーズに動かすためにも必要なほか、なにより「自分がクルマに慣れるため」に必要な猶予期間だとも考えています。
そして、クルマに慣れないままに無茶をしてしまうと即座に事故につながることになり、「後悔先に立たず」状態へと陥ることに。
そういった考え方を持っているということもあり、ぼくは「納車後はどこかへ走りに行くよりも、ゆっくり走ってまっすぐ家に帰る」タイプです。
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参照:CARSCOOPS