| MGサイバーコンセプトは現実には発売されず、おそらくはゲームの中だけの存在となりそうだ |
さて、MGが予告通り「サイバースターコンセプト」を発表。
実車(というかモック?)は上海モーターショーにてワールドプレミアされることになりそうですが、ひとまずはこれに先駆けてオンラインでの発表となっています。
なお、MGによれば「サイバースターは、MGBから多くのヒントを得たロードスターであり、未来におけるスポーツカーの可能性を模索したコンセプトカー」とのこと。
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MG サイバースターコンセプトはこんなクルマ
このサイバースターコンセプトで目を引くのは「ヘッドライト」。
「閉じた眼」を思わせるように思いますが、実際にこの画像の状態では「閉じて」いるようで、点灯する際には「開く」ようですね(マジックアイヘッドライトと命名されている)。
パワートレインは「ピュアエレクトリック」ということになりますが、フロントバンパーは大きく口を開けており、これはブレーキ冷却のためのエアを取り込むためだと公表されています。
そのほか目を引くのはスピードスターらしく低くカットされたウインドスクリーン、そしてサイドにはブレード付きのエアロパーツ。
フロントからサイドにかけてはホワイトLEDにてラインが入りますが、これは「レーザーベルト」と呼ばれている模様。
リアは「カムテール」と名付けられた特徴的な形状を持ち、テールランプはボディにインテグレートされたユニオンジャック。
「MG」エンブレムは前後ともにホワイトLEDにてライトアップされています。
MGサイバースターのデザインも「中国」にて
MGは現在上海汽車(SAIC)傘下にあり、よってこのMGサイバースターのデザインもSAICによるもの。
今回、サイバースターの発表に際してSAICデザイン・アドバンスド・ロンドンのディレクター、カール・ゴッサム氏は「サイバースターはMGの将来を明確に示す存在であり、MGの伝統を踏まえ最先端のテクノロジーとデザインを持っている。そしてスポーツカーはMGのDNAの根幹を成している」と述べています。
このMGサイバースターが実際に発売されることはないと思われ、ゲームの中だけにその存在が留められることになりそうですが、スペックとしては「0-100km/h加速3秒以下、一回の充電あたり航続可能距離は約800km」。
MGは現在中国資本に
上述のとおり、現在中国は上海汽車(SAIC)が所有しています。
正確に言うならば、まずは南京汽車がMGを買収し、その南京汽車を上海汽車が傘下に収めた、ということになります。
ちなみにMGは2000年に「MGローバー」として再出発していますが、2005年に経営破綻してしまい、そこでMGはローバーから切り離されて南京汽車に買収されたわけですね。
この際ローバーが上海汽車に買収されるという話もあったものの、ローバーの方はフォードが買い取り、その後インドのタタがジャガー・ランドローバーとローバーを(フォードから)入手して現在に至りますが、タタは現在ローバー名義では自動車を生産していないので、結果的にローバーは現在「消滅に等しい」状態です。※ローバー75単独のみ、上海汽車が生産設備や権利を入手したことがある
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