| 1940年代に「ベントレーに乗っていた」3代目ブライトリング当主へのオマージュも兼ねる |
さて、ベントレーとブライトリングは2003年よりパートナーシップ関係にありますが、今回「プレミエB21クロノグラフ・トゥールビヨン42 ベントレー・リミテッドエディション」を発売。
これは1940年代のブライトリング・プレミエの現代版とも言えるもので、1932年に「3代目ブライトリング当主」となった創業者の孫、ウィリー・ブライトリングへのオマージュだとも紹介されています。
なお、このウィリー・ブライトリングは自らベントレーのステアリングホイールを握っており、そして元祖プレミエをデザインしたその人である、とのこと。
ブライトリングは現在CVCキャピタルパートナーズ傘下
なお、ブライトリングは2017年にCVCキャピタルパートナーズに買収されており、その頃を境にちょっとした変化があったようで、それまでは独立したラインアップであったベントレーとのコラボモデル(ブライトリング・フォー・ベントレー)がブライトリングの「ラインアップのひとつ」へと組み込まれることに。
これによって「特別感」が薄れてしまったわけですが、同時にブライトリングは中国に注力するようになり、「丸型で薄くコンパクト、クラシカルなデザイン」を好む中国市場向けにデザインをシフト。
一方ではクロノマットをリニューアルしたりと新しさも押し出しており、つまりは「ベントレー=ナビタイマー」というイメージから脱却すべく、そして顧客層を拡大すべくラインアップの多様化を図っているようにも思われます。
「プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ベントレー リミテッド エディション」は25本のみの限定生産
それでもベントレーとブライトリングは良好な関係を保っていると見え、今回ブライトリングが「ベントレーとの長年にわたるパートナーシップに経緯を表して」発売するのが「プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ベントレー リミテッド エディション」。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/51100793718/in/dateposted-public/「トゥールビヨン」とは姿勢差によって時間が狂うことを防ぐ機構ですが、あまりの複雑さゆえに価格が高価になってしまい、「だいたい1000万円以上」。
これを覆したのがタグ・ホイヤーで、「200万円を切る」価格でトゥールビヨンを発売したことも。
日本の腕時計メーカーだと、ケンテックスが60万円台からトゥールビヨンを販売していますね。
話をベントレーに戻すと、以前にもブライトリングより「ベントレー・マリナー・トゥールビヨン」なる腕時計が2100万円程度で販売されており、そしてベンテイガのダッシュボードにはなんとトゥールビヨンつきのクロックがオプション設定されています(オプション価格は2900万円・・・)
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ベンテイガに設定される時計はやはりトゥールビヨンだった。時計だけで2900万円
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プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ベントレー リミテッド エディションは「お買い得」な6,127,000円
ただ、今回発売されたプレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ベントレー リミテッド エディションの価格は6,127,000円と「これまでのベントレーとブライトリングとのコラボモデルからすれば、破格の安さ」。
おまけに18Kレッドゴールドのケースを持つことも「お買い得」と思えるところではありますが、仕様としては「ケース径42ミリ、自動巻き、パワーリザーブ55時間、100メートル防水、アリゲーターブレスレット」。
ケースバックはサファイアクリスタルを使用したシースルー仕様で、面積を広く取った窓からは22Kゴールドのローターを見ることも可能。
なお、ムーブメントはブライトリング自社製の「B21」です。
ダイヤルカラーはブライトリングらしいグリーン(もちろんブリティッシュ・レーシンググリーンへのオマージュ)、針はヴィンテージ仕様となっています。
ブレスレット(ストラップ)のカラーはブラウンのみですが、オプションにてブラックやブルーも選べるようですね。
ちなみにブライトリングのラインアップ中、およそ半数がクロノグラフだと言われますが、これは1915年に(ブライトリングいわく)世界初のクロノグラフを発売したこと、1934年に「現在の多くのクロノグラフの原型となる2時と4時位置にプッシャーを持つクロノグラフ」の特許を取得したことによる矜持のあらわれなのかもしれません。※実際にはオメガなど、ブライトリングに先駆けてクロノグラフを発売した例がいくつかある
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参照:Breitling