| さすがはフェラーリ、自分たちにとってなにが一番重要なのかをよく理解している |
一方でフェラーリはV8+ハイブリッド、V6+ハイブリッドにて電動化に対応
さて、フェラーリは830馬力を発生する6.5リッターV12エンジンを搭載する812コンペティツォーネを発表したところですが、今後さらにパワフルなV12エンジンをリリースする用意があるとのこと。
これは英国オートカーの取材に対し、フェラーリの技術責任者であるマイケル・ライタース氏が語ったもので、「812コンペティツォーネに積まれるV12エンジンよりもさらに強力なV12エンジンを開発中」なのだそう。
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いったいどのモデルに新型V12が搭載されるのか?
そこで気になるのが、このハイパワーなV12エンジンはどのモデルに積まれるのか。
まず考えられるのはラ・フェラーリの後継モデルで、これについてはV12エンジンを搭載した試作車がテストされる様子が目撃されています。
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さらに、フェラーリはル・マン24時間レースのハイパーカークラス「LMH」に2023年から参戦することを表明しており、もしかするとラ・フェラーリ後継モデルのレーシングバージョンにてル・マン24時間レースに参戦するのかもしれません。
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そして次の可能性は「プロサングエ」。
その性格上、車体重量が大きく増えることが想定でき、それをカバーするためにV12エンジンを搭載する計画も考えられ、しかしこれまでフラッグシップモデルに積まれてきた「フェラーリの象徴」でもあるV12エンジンをSUVに積む可能性はあまり高くないかもしれませんね。
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3つ目の可能性はモンツァSP1やSP2のような少量限定生産モデル「ICONA」のニューモデル。
ICONAは限られた顧客に向けた特別なモデルであり、そこへ「特別なV12エンジンを積む」というのは”一番ありそう”なシナリオです。
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さらに考えられるのは「812スーパーファストの後継」。
フェラーリがV12モデルの後継をリリースするかどうかはわかりませんが、フェラーリは「V12エンジンはフェラーリの魂」とまで語っているので、どんな状況になったとしてもV12エンジンを存続させるのかもしれません。
フェラーリはV12エンジンを自然吸気のまま生き残らせたい
なお、フェラーリと同じくV12自然吸気エンジンを持つランボルギーニは「全てのモデルを2024年までにハイブリッド化」すると公式に発表し、つまりアヴェンタドール後継モデルは「ハイブリッド化」されるということに。
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しかしながらフェラーリは「V12エンジンのようにトルクの大きなエンジンとハイブリッドとは相性が良くない(ハイブリッドはトルクの細いエンジンの弱点を補うもの)」と語り、V12エンジンをなんとしても自然吸気のまま存続させたいとも考えていると伝えられ、このフェラーリの「英断」には喝采を贈りたいところです。
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参照:Autocar