| さらには1990-2000年代に人気だったカスタムパーツが盛りだくさん |
どうやらアビメレック・デザインはそうとうなマニアだと見て間違いない
さて、新型フェアレディZのモチーフにもなったZ32フェアレディZ。
今回、Abimelec Design(アビメレックデザイン)がこのフェアレディZのヘッドライトを「ポップアップ(リトラクタブル)」へと変更したレンダリングを公開しています。
アビメレックデザインいわく、今回のレンダリングを作成した理由としては「ランボルギーニ・ディアブロはフェアレディZのヘッドライトを使用しているが、もしもフェアレディZが初期のディアブロのようなリトラクタブルヘッドライトを持っていたら」という逆説的発想によるものだと述べています。
ランボルギーニ・ディアブロは本当にフェアレディZのヘッドライトを「流用」していた
なお、ランボルギーニ・ディアブロが日産フェアレディZ(Z32)用のヘッドライトを使用していたというのは本当の話で、当時イタリアで「デイライト法」が施行されて常にライトオンで走る必要が生じ、しかしランボルギーニは「あの傾斜角を持つヘッドライトで、十分に前を照らすことができるヘッドライトを持たず」、そこでユーザーがフェアレディZのヘッドライトを装着していたのを目にし、フェアレディZのヘッドライトを純正装着したという経緯があるわけですね。
参考までに、ランボルギーニは日産に対し、ランボルギーニ仕様のヘッドライト供給を依頼するも日産に断られてしまい、やむなくパーツとして別途フェアレディZのヘッドライトを購入することになり、しかし「NISSAN」文字を隠すためにガーニッシュを取り付けています。
-
ランボルギーニ・ディアブロは日産フェアレディZのライトを使ってるって本当?→本当
| そこには深い事情があった | ランボルギーニ・ディアブロは本当に日産フェアレディZのヘッドライトを使用しているのか?という動画が公開に。実際にZ32フェアレディZに乗っているぼくからすると(乗って ...
続きを見る
なお、こういった「流用」はかつてのスーパーカーでは珍しいことではなく、少量生産車の場合、新規にパーツを設計・製造するとコストが高くなり、そのために他車のパーツを使用することも多く、ロータス・エスプリがトヨタ・ハチロク(AE86)のテールランプを使用していたことも有名ですね(トヨタとロータスは一時提携関係にあった)。
その内容はあまりにマニアック過ぎた
なお、アビメレック・デザインでは単にフェアレディZのヘッドライトをポップアップ式へと変更するだけではなく、全体に渡ってカスタムを実施。
イメージとしては2000年代初期のD1ドリフトカーだといいます。
当時のマツダRX-7やブリッツのカスタムしたR34スカイラインへのオマージュ的側面もありますが、アビメレック・デザインはそれだけにこだわらずにメッキホイールやカラーレンズ、イエローのTバールーフなど自由な発想でカスタムを行っているようです(カラーレンズは1990年代にHELLAが発売し、欧州車カスタムの人気メニューとなった)。
ちなみにメーターは1980年代のクライスラー車に装着されていたデジタルメーター。
シートは1957年製キャデラックに装着されていた「グリッター」。
ホイールはワーク製VSFK、そしてYOKOHAMA、NISMO、オプション等のスポンサーステッカーも装着されます。
全体的に見て、「そうとうなマニアがつくった作品」ということもわかりますね。
あわせて読みたい、関連投稿
-
ポップアップヘッドライトが大好きだ。リトラクタブルライトを愛する男がライトのコンピレーション動画を公開
| 意外とポップアップヘッドライトを採用するクルマは多かった | もうすっかり目にすることはなくなりましたが、スーパーカーといえばポップアップ(リトラクタブル)ヘッドライト。そのポップアップヘッドライ ...
続きを見る
-
まさかのランボルギーニ・ミウラ×ローライダー!なかなか似合ってると思うのはボクだけじゃないハズだ
| 「ローライダー」は完全に絶命危惧種になってしまったな | さて、先日は「ローライダー風のフェラーリF40」をCGにて作成・公開したAbimelec Designですが、今回は「ローライダー風のラン ...
続きを見る
-
信じられないが過去にはクライスラーの車を「ランボルギーニ仕様」にして発売するという計画があった!そのプロジェクトを再現したCGが話題に
| かつてランボルギーニはクライスラー傘下にあり、ダッジ・ヴァイパーの開発にも参加した | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/4980300887 ...
続きを見る