| 日本同様、欧州でもアバルトシリーズの販売は非常に好調であるようだ |
ブレーキはブレンボ、シートはサベルト、マフラーはアクラポヴィッチ
アバルトは1,390台のみの限定モデル、695エッセエッセ・コレクターズ・エディション(695 Esseesse Collector's Edition)を発表。
これは2019年のアバルト595エッセエッセに近く、しかし細部がブラッシュアップされたモデルだと紹介されています。※「エッセエッセ」はイタリア語の「SS」の発音を文字にしたもので、1960年代に用意されていたチューニングキットに由来
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695エッセエッセ・コレクターズ・エディションはこんな仕様を持っている
今回発表された695エッセエッセ・コレクターズ・エディションについて、595エッセエッセからの主な変更点はボンネットがアルミ製(25%軽い)になったこと、695 70°アニバーサリーにて採用された(0〜60°まで角度変更ができる)リアスポイラー(スポイラー・アド・アセット・バリアービレ)が装着されていること。
ボディカラーは「Scorpion Black」と「Campovolo Grey」との2色のみで、それぞれについて695台が生産されます。
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アバルト695エッセエッセに搭載されるエンジンは、アバルトの全モデルに採用されている4気筒1.4Tジェットエンジンですが、595 Essseesseと同様に178ps(132kW/180PS)の最高出力と250Nmの最大トルクを発揮します。
トランスミッションは5速マニュアル(オプションでパドル付きのロボットクラッチ式シーケンシャルトランスミッションも選択可)、駆動輪は前輪のみ。
アバルトによると、695 Essseesseの0-100km/h加速は6.7秒、0-400m加速は15.1秒、最高速度は225km/hに達するとのことで、このコンパクトなボディからは想像もできないほどの快速ぶりを発揮するということになりますね。
ホイールがホワイト、ブレーキキャリパーがレッドなところは前回の595エッセエッセと同じであり、サスペンションはコニ製FSD(Frequency Selective Damping)、ブレーキには大径ベンチレーテッドディスク(フロント305mm、リア240mm)、さらにブレンボ製4ピストンキャリパーが採用されています。
なお、バンパー、ドアミラー、ボディサイドにはホワイトのアクセント入り。
こちらが話題の過激なリアスポイラー。
市販車でここまでの角度を持つのはランチア・デルタ・インテグラーレくらいかもしれません。
この「ABARTH」文字もぜひホワイトにしてほしかったところですね。
リアハッチには「695 esse esse」のバッジ。
エキゾーストシステムは標準より10kg軽くなるアクラポビッチ製。
595エッセエッセでも採用されていたものですが、ながらく使用されていたレコードモンツァから切り替えたのはかなり意外です。
それだけアクラポヴィッチの製品が優れているということになりそうですが、もともとアフター品としてスタートしていながら、ここまでの地位を獲得したマフラーメーカーも少ないのかもしれませんね。
アバルト695エッセエッセのインテリアはこうなっている
そしてこちらはアバルト695エッセエッセのインテリア。
ダッシュボードはアルカンターラで覆われ、助手席には「695 Esseesse」のバッジが刻印ずみ。
サベルト製シートにはボディカラーに合わせたステッチ、レッドのシートベルト、ホワイトのシェルが採用されています。
シフトノブ、ペダル、ステアリングホイールにはカーボンファイバーが使用され、雰囲気的には「まるでスーパーカー」といった感じですね。
インフォテイメントシステムは7インチサイズのタッチスクリーン式で、これにはカーナビゲーション、DABデジタルラジオ、Apple CarPlay / Android Auto接続機能が備わります。
この695 エッセエッセ・コレクターズ・エディションは、フェイスリフト版の595ツーリズモおよび595コンペティツォーネとともに販売が開始されますが、アバルトによると、欧州におけるこれらの販売「非常に好調」。
ただしこのまま規制が厳しくなるとガソリンエンジン車の販売そのものが難しくなり、しかし以前にフィアットCEO、オリビエ・フランソワがオールエレクトリック版のフィアット500の発表会で述べたように、(フィアット500の)アバルトバージョンがすでに開発中とのことなので、近いうちにアバルト595/695のエレクトリックバージョンが登場することになるのかもしれません。
アバルト695 エッセエッセ・コレクターズ・エディションのプロモーション動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=KdsCRhFgKeE&t=1s合わせて読みたい、アバルト関連投稿
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参照:Abarth