| アウディRS7スポーツバックは「カスタムしなくとも十分に速い」クルマだが |
さすがにマンソリーはカーボンパーツ装着によって「見た目にもこだわる」
さて、フェラーリ、ランボルギーニ、メルセデス・ベンツやロールスロイス、ベントレーのカスタムで知られるマンソリー。
その品質の高さやデザインの独自性が支持を集め、現在はブラバスと並んで「もっとも人気のあるチューナー」といっても過言ではないと思いますが、今回は珍しくアウディのカスタムを披露しており、同社としてははじめて「RS7スポーツバック」を手掛けています。
ちなみにアウディのRSモデルは「(職業上の理由などで)目立ちたくはないが、スーパーカー並みのパフォーマンスが欲しい」という人々に支持されており、よってこういった「目立つ」RSモデルの需要があるのかどうかは今のところ未知数です(もちろん、そういった潜在的需要も存在すると思われる)。
ボディカラーはナルドグレー
今回公開された個体のボディカラーは「ナルドグレー」。
このカラーはアウディ純正’基本的にRSモデル専用)となりますが、それまでは見向きもされなかった「グレー」をメインストリームに押し上げた画期的な色でもあり、現在ではアウディのみならず様々なカスタムカーがナルドグレーを採用しています。
マンソリーではアウディRS7スポーツバックの性格そしてユーザーの性質を考慮してか、ほかモデルのように派手なエアロパーツを与えていませんが、それでもカーボンファイバー製の(マンソリーにしては)控えめなエアロパーツが付与されており、フロントバンパーやグリル、ダクトへのアドオンそしてフロントスポイラー、フェンダーに取り付けたサイドギル、さらにはサイドステップといったパーツも。
リアだとルーフスポイラーにトランクリッドスポイラー、リアディフューザーが装着されており、車高は大きくダウンされてホイールとタイヤはツライチに。
なお、使用されるアクセントカラーはブラック、そしてコントラストカラーのブルー。
内装には「ブルー」満載
そしてマンソリーはこのブルーをインテリアに大量投入しており、シートはもちろんダッシュボードやカーペットまで「総張替え」。
マンソリーらしい高品質なレザー(ダイヤモンドステッチ入り)にカーボンファイバーが多用されており、見るからにチューンドカーといった雰囲気ですね。
なお、ステアリングホイール上のフォーリングスはマンソリーのエンブレムに張り替えられ、フロアマットはレザー、ピラー内張りはアルカンターラ。
そしてもちろんマンソリーは4リッターV8ツインターボにも手を加えており、最高出力770ps(574キロワット)、最大トルク1,000ニュートンメートル(738ポンドフィート)を発揮し、これによって停止状態から3秒で時速62マイル(100km/h)に到達できるようになった、とのこと。
参考までに、マンソリーは今後も対応車種を拡大するとしており(それだけ需要があることにも驚かされる)、現在アストンマーティンDBXとポルシェ911のための新しいパッケージの発表が控えているほか、さらなる「追加モデル」も検討中とのこと。
「ホイールズアンドモア」もアウディRS7スポーツバックのカスタムを公開
そしてほぼ時を同じくして「ホイールズアンドモア(通称WAM)」もアウディRS7スポーツバックのアップグレードパッケージを公開しており、しかもこちらは「6種類」ものパッケージがあるといい、「ステージ1」では591馬力から700馬力へ、そして「ステージ1+」では740馬力へ。
さらにステージ2では780馬力、最上位のステージ5ではなんと950馬力に達するとのこと。
ただしその代償は小さくはなく、ECU変更、エキゾーストシステム変更、エアフィルターボックス変更、インテークシステムのアップデート、ターボチャージャーの変更によってパーツ+工賃合わせて約350万円が必要になる模様(それでもこの出力の代償としては高くない)。
ちなみにこのホイールズアンドモアはドイツのチューナーですが、「TUVへの登録が可能なのは980馬力まで」と紹介しているので、これらチューニングキットはTUVによる認証を受けている、ということになりそうです(ドイツでは「安全にチューニングする」ためのキャンペーンが毎年開催されており、チューニングに寛容な一方で、厳格なルールも問われている)。
そして外観については(ボディカラーを除くと)ローダウンとタイヤ+ホイール交換にとどまるなど、マンソリーとは反対にビジュアルにさほどこだわっていないところが印象的ですね。
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