>ロールスロイス(Rolls-Royce)

ロールスロイスの平均顧客年齢は43歳!同グループのミニやBMWよりも若くベントレーの56歳、メルセデス・ベンツの50歳よりもずっと下。「スペクターが2ドアなのは若者を意識したから」

2021/10/07

ロールスロイス・ファントム

| ロールスロイスが「成功した若者の必須アイテム」となったのは疑いの余地がない |

おそらくロールスロイスの客層は今後も若返り続けるだろう

さて、ロールスロイスは現在BMW傘下に属し、BMWグループではこのほかにもちろんBMW、そしてミニといったブランドを保有していますが、なんとロールスロイスはこれらの中で「もっとも顧客の平均年齢が若い」とのこと。

これはロールスロイスCEOであるトルステン・ミュラー・エトベッシュ氏が「初の量産EV」スペクターの発表に際しカーメディアに対して語ったもので、その平均年齢は43歳だとし、この若い世代は主に中国と米国に集中しているのだそう。

「10年前までのロールスロイスの顧客の平均年齢は56歳だった」

ちなみにトルステン・ミュラー・エトベッシュ氏は以前にも同様のコメントを行っており、10年ほど前までの顧客の平均年齢は56歳であったこと、メルセデス・ベンツのそれは51歳、ベントレーは56歳、BMWは50歳ということも明らかになっています。

ロールスロイスオーナーの平均年齢は年々若くなって43歳!MINI、BMWよりも若いそのワケとは?

| メルセデス・ベンツ、BMW等他メーカーが50代なのに対して異例の若さ | GQジャパンにて、「ロールス・ロイスの若返りが加速中! ミニより平均年齢が若い理由とは?」という記事が掲載。なかなかに興味 ...

続きを見る

そしてこの平均年齢の若返りについては「成功したミュージシャンやスポーツ選手が購入していること」「現代では若者が成功するためのビジネスが多数存在し、かつロールスロイスが成功者の象徴として捉えられていること」に加え、自身がCEOに就いたときに開始した「改革」が奏功していると主張。

この改革とは、当時の社会構造を徹底的に調査した結果「運転手がドライブする”ショーファードリブンカー”の時代は今後終わりを告げ、これからはロールスロイスといえど自身で運転するほうがメインになる」という結論を導き出し、これを元にレイスやドーンといった2ドアモデルをラインナップしたことを挙げており、さらには「ブラックバッジ」のような、いかにも若者受けしそうな”純正カスタムが施された”シリーズを導入したことについても言及しています。

ロールスロイス従来の客層も「とても聡明」

ただ、こういった改革を行うと必ず出てきそうなのが「旧来のオーナーの反発」。

しかしロールスロイスの場合、そういった「以前からのオーナーの反発」はないといい、それどころかブラックバッジのような「新しい考え方のロールスロイス」に対しても歓迎の姿勢を示している、とのこと。

これについては「金持ち喧嘩せず」としかいいようがなく、新しいモデルが出ても「いつでも買える」という心の余裕がそうさせるのだとぼくは考えています。

反面、普通のクルマがモデルチェンジにて、これまでと路線を変えると一気に批判を浴びることがありますが、これは言い方は良くないかもしれないものの「買えない者の僻み」である場合も多く、新しいモデルに買い換えられない、購入できない人たちがいろいろと新しいモデルを非難して「買わない理由」を探している場合もあるワケですね。

そしてロールスロイスの広報部長、リチャード・カーター氏によれば「年齢を重ねて経済的にも成功されているお客様はみなさん、とても聡明でいらっしゃいます」。

新しいものに対する理解があるからこそ、ビジネスにおいても成功し、ロールスロイスを購入できる地位にまで上り詰めることができたのだと言いかえることもでき、逆に新しいものを受け入れることが出来ない排他的な人は世の中の流れや変化にもついてゆけず、成功とは無縁の人生を歩むのかもしれません。

ロールスロイスの「スピリット・オブ・エクスタシー」

「スペクターは若い顧客にアピールするため」

そしてトルステン・ミュラー・エトベッシュ氏によると「今回のスペクターは若い顧客にアピールするため」。

そのためにセダンではなくクーペスタイルを選んだということになりますが、同氏によるとこれはレイスの後継ではないといい、「まったく別の提案」。

シルエットこそ似ているものの、そのディティールはレイスとはまったく異なり、さらにインテリアもまったく別のものになると考えて良さそうですね。

なお、現在ロールスロイスはスペクターの詳細について発表しておらず、駆動方式やモーターの数、バッテリー容量や一回の満充電あたり航続可能距離など基本的なことが明かされておらず、わかっているのはピュアEVということ、ゴーストやファントムと同じ「アーキテクチャ・オブ・ラグジュアリー」を採用するということくらい。

ただし一貫して客層の若返りを狙うロールスロイスなので、おそらくスペクターは「これまでのロールスロイス以上に」若者へとアピールできる仕様を持ったクルマとなるのは間違いないだろうと考えています。

合わせて読みたい、ロールスロイス関連投稿

自動車史上最高額「30億円」のロールスロイス、「ボートテイル」発表
自動車史上最高額「30億円」のロールスロイス、「ボートテイル」発表!高級パラソルやピクニックセットを内蔵し、心が豊かになる仕様を持っている

| 「ボートテイル」の名は1920-1930年代の少量生産シリーズに由来 | やはりロールスロイルは「人類が作りうる最高のクルマ」だった さて、つい先日「ワンオフモデル、オーダーメイドを拡大する」と発 ...

続きを見る

ロールスロイス「ワンオフモデルの製作を拡大し、真のラグジュアリーハウスへと移行する」
ロールスロイス「ワンオフモデルの製作を拡大し、真のラグジュアリーハウスへと移行する」。実際にカスタム部門の再編成を発表

| 今年の第1四半期に製造されたロールスロイスはすべてオーダーメイド | これからのロールスロイスの方向性としてはこれが「正しい」のかも さて、ロールスロイスが今後ワンオフモデル事業を拡大すると発表。 ...

続きを見る

参照:Automotive News Europe

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ロールスロイス(Rolls-Royce)
-, , , ,