| ただしポールスターは中国製、そして全台数がリコールになったことも |
日本市場で売るにはあまりにサイズが大きそうだ
日本ではあまり(というかほとんど)馴染みがありませんが、欧州を中心に展開しているプレミアムブランド「ポールスター」。
もともとはボルボのエレクトリックブランドとして誕生しているものの、その後独立色を強めて現在に至ります。
なお、現在ポールスターはボルボやロータスとともに中国の吉利汽車傘下にありますが、報じられている範囲だと「中国生産」だと言われ、現在はハイブリッドモデルの「ポールスター1」、ピュアエレクトリックモデルの「ポールスター2」を発売しています。
今後、ポールスターは「ポルシェを射程に収める」
そしてポールスターは今後ラインナップを増やしてゆく計画を持っていますが、ポールスターの最高責任者であるトーマス・インゲンラス氏によれば「我々は、ポルシェのライバルとしての地位を確立できると考えている」。
これは相当に大胆な発言ではあるものの、ポースルターとしてはポルシェに対抗しうるスポーツ性能を自社のクルマに持たせることを意図しているわけではなく、あくまでも最高のプレミアムエレクトリックカーを作ることを目指し、EVというくくりにおいてポルシェと競うことを考えている模様。
実際にポールスターは、ポルシェ・カイエンに近いサイズのサイズの「ポールスター3」を2022年に発売する予定を持っており、さらに2023年には「マカン・エレクトリック」のライバルとなるであろうポールスタ−4を、そして2024年にはタイカンに対抗するポールスター5を発売するといい、完全なる「ポルシェ包囲網」を構築するようですね。
あわせてトーマス・インゲンラス氏は「当社の製品ポートフォリオは、今後数年間で成長していくでしょう。これにより、我々のブランドはこれまでとはまったく異なる光を浴びることになります。私たちは、ボルボの影からさらに抜け出し、より独立した存在として認識されるようになるでしょう」とコメントを発しているため、今後そのデザインはボルボとの差別化が図られてゆくのかもしれません。
なお、現在自動車メーカー各社ともEVを導入し始めたところで、ポルシェはもちろんタイカンを、フォルクスワーゲンはIDシリーズ、フォードだとマスタング・マッハE、アウディはe-tronシリーズ、メルセデス・ベンツもEQシリーズ、そしてBMWは新しいiシリーズを市場投入しており、しかし現在「売れている」と言われるのはポルシェ・タイカンのみ。
これまではテスラが「一強」ではあったものの、今後はポルシェがその一角を崩すことになり、そして今後ポルシェは「テスラを追う立場」であると同時に、「ほかの自動車メーカーから追われる」立場になるのだと思われます。
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