| それにしてもフランスの自動車メーカーが作るコンセプトカーは「突き抜けて」いる |
コンセプトはオープンエアのホテル
さて、ルノーは「5(サンク)」を復活させると宣言したばかりではありますが、今回は30年間で800万台以上を販売したというルノー4(キャトル)の60周年を祝うコンセプトカーを公開。
これはルノー・スイート・ナンバー4コンセプトと題され、フランス人デザイナー、マチュー・ルアンヌール氏とのコラボレーションにてよって実現したものだと紹介されています。
なお、ベースはルノー4Lで(ということはレストモッドということになる)、しかしガソリンエンジンはピュアエレクトリックドライブトレーンへと置き換えられている、とのこと。
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ルーフにはソーラーパネル
このルノー・スイート・ナンバー4のコンセプトは「車と建築の世界を融合させて、オープンエアのシックなホテルルームを作る」というもの。
こちらがその初期スケッチで、これを実現することで「海辺でも、野原でも、憧れの街をドライブしていても、思い通りの場所に車を置くこと」が可能となるわけですね。
そしてこちらが実際に製作された車両ですが、シックなホテルにインスパイアされたというだけあって「居心地が良さそうな」部屋を車体後部に再現しています(ただしまわりから見られると、とたんに居心地が悪くなりそうだ)。
ボディ後半の上半分はすべてポリカーボネートに置き換えられていますが、ここから外部の光を取り入れることになり、ルーフには透明な太陽電池が設置されているのだそう。
フロアはマットレス仕様(天然繊維を使用)、そして柔らかそうなクッションも見え、車体後部からはトレーが出てきて、ここにシャンパンボトルやグラスを置くことになるものと思われます。
そのほかインテリアにおける特徴だと、レザーを使用せずにファブリックのみを用いることで温かみを表現し、フロントシートとダッシュボードはイエローベルベット、バックシートは厚手のリブ付きシェニール生地で仕上げられており、その耐久性を高めている、とのこと。
ルノーによると、素材はすべてパリの高級家具メーカーから提供されたものだとされています。
外装はコンクリート風
そしてインテリアに負けず劣らず面白いのが「コンクリート風の外装」。
これはもちろん「ホテルの外観」をイメージしているのだと思われ、現代建築風のトレンドに倣い、3層コーティングにて「コンクリートっぽさ」を表現しているようですね。
灯火類はLEDの「純白」ではなく、これもレトロな色温度を持つようですが、インテリア同様に「柔らかさ」を意識したのかもしれません(フロントグリルの仕様については説明がなされていない)。
フランスには奇抜なコンセプトカーが多い
なお、ぼくの感じる印象ではシトロエンやルノー、DSなどフランスのブランドには「奇抜なコンセプトカーが多い」。
実際に左右非対称のクルマなど、意味不明なコンセプトカーが多数公開されています。
参考までに、ルノーはコルビジェ(コルビュジエ)の没後50周年を記念し、コルビジェの建築物へのオマージュとして「ルノー・クーペ・コルビジェ・コンセプト」を発表したことがあり、「建築好き」なのかもしれません。
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