NYにて大音量マフラー装着車には「米国内最高額」である1,000ドルの罰金を課す法案が可決！コロナ蔓延以後に急増した違法レースの撲滅が目的らしい

｜　世界中で改造車の取り締まりが厳しくなっているようだ　｜

ただし違法改造はいかなる場合でも許容できない

さて、これからはニューヨークにて「大きな排気音」を出すと罰金を取られるという報道。

これはニューヨーク州のキャシー・ホークル氏が可決したもので、エキゾーストノートが一定音量を超えると（どのくらいの音量なのかはわからない）罰金1,000ドルを取られるそうですが、この「1,000ドル」というのは様々な罰金の中でも国内最高額なのだそう。

ちなみにこの罰金の目的は「騒音を取り締まる」というよりは「違法レースを取り締まる」という性格が強いともいわれ、エンジン回転数を過度に上げることが問題視されていると考えられます。

法案の名は「SLEEP」

なお、今回可決された法案は一連の「SLEEP」法案の中の一部だそうですが、このSLEEPとは「Stop Loud and Excessive Exhaust Pollution」の略であり、つまり「大音量と過剰な排気ガスによる汚染を防ぐ」という意味。※なかなかにいいネーミングだと言える

ちなみにこの新法案は、大音量のアフターマーケット用エキゾーストに対する罰金を従来の150ドルから1,000ドルの大台に乗せるまでに引き上げたものだそうですが、報道を見る限りでは以前から音量に対する罰金は存在しており、そして「純正マフラーであれば」エンジン回転数を上げても問題はないということになりそうです。

この新法の目的は、上述の通り違法なドラッグレースを削減することにあるといい、「社外マフラーを取り付けている＝改造車が集まって騒音を出す」状況を制限することを目的としていますが、この時期にこういった法案を通した理由は「コロナウイルスの蔓延下にて違法レースが増加したため」。

たしかにアメリカではコロナウイルスの影響にてロックダウンがなされた直後から速度違反が増加したと報じられ、交通量が減ったために「違反の速度も、これまでに比較して大幅に高くなった」とも。

日本においてもルーレット族が問題視されており、そのほかには違法集会も増加したと報じられ、たしかにぼくも警察のお世話になってしまい（思ったよりも大事になってしまった）「もう二度としません」という誓約書を取られてしまったほど。

話をニューヨークの新法案にもどすと、「違法な音量を出す」マフラーの流通や取り付けについても制限されると報じられており、もし違法マフラーを取り付けて違法なレースを行ったクルマが検挙されると、そのクルマのドライバーは違法レースの罰金と違法マフラーに関する罰金を支払う必要があり、そのマフラーを取り付けたショップは”3ストライクでアウトになり”、アウトになると営業許可が取り消されるようですね。

アメリカというと「なんでもあり」で、直管エキゾーストシステムや触媒レスなど無法状態といったイメージもありますが、ニューヨークに関しては以前から（西海岸や西部とは異なり）改造車に対して（住人ともども）冷ややかな傾向があると言われ、今回の決定も「やむなし」なのかもしれません。

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参照：Road and Track