| この時点でV12ツインターボを採用するとは考えにくく、やはりメルセデスAMGの「V8ツインターボ+ハイブリッド」を流用か
このリアディフューザーの大きさを見るに「只者」ではなさそうだ
さて、アストンマーティンは先日より「DBSのホットバージョン」だとされるニューモデルのティーザーキャンペーンを開始しており、今回はその最新ティーザー画像にてサイドビューを公開することに。
加えて"世界で最もパワフルなラグジュアリーSUV "という自信満々な謳い文句が掲げられています。
その出力は650馬力を超える?
今回の画像から見て取れるのはフロントスプリッターが突き出ていること、そしてリアディフューザーが大きくなっていること、そしてホイールが大型化していることくらいとなっていますが、実際に公開されるとフロントグリルや前後バンパーなど、通常版のDBXとは異なる部分もいくつか見られることになりそうです。
ただ、ちょっと気になるのは「世界で最もパワフル」というキャッチコピーで、これを信じるならば、メルセデスAMG GLS63の612馬力、BMW X5M/X6Mの625馬力、ベントレー・ベンテイガ・スピードの630馬力、ポルシェ・カイエン・ターボGTの640馬力、ランボルギーニ・ウルスの650馬力を超えるということになるかと思われます。
しかしながらアストンマーティンが「そこまでやるかどうか」はちょっと疑問で、今回のティーザー画像のコピーが意味するのは、あくまでも「ラグジュアリーSUV」の中で最もパワフルという意味なんじゃないかと思ったり。
よって、「ラグジュアリーSUV」というくくりにしてしまうと、ポルシェ・カイエン・ターボGT、ランボルギーニ・ウルスは除外してもいいのかもしれません(それでもベントレー・ベンテイガの630馬力を超える必要がある)。
ちなみにアストンマーティンは5.2リッターV12ツインターボエンジンを持っており、DBSスーパーレッジェーラだと725馬力を発生するので、このエンジンを(DBXのホットバージョンに)使用すればたしかにランボルギーニ・ウルスを超える出力を達成するのは難しくないのかもしれません。
アストンマーティンは環境規制に苦しめられる
ただしアストンマーティンは「MTだと環境規制をクリアできない」としてマニュアル・トランスミッションを廃止する意向を示しており、そこまで環境に対して神経質な同社が「V12エンジン」をここで使用するとはちょっと考えにくい、とも思います。
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しかもV12最終限定モデルである「V12ヴァンテージ」に積まれるエンジンは650馬力仕様だとも噂されており、「V12最終記念限定モデル」の出力をここで超えることはまずなさそう。
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そうなるとどうやって高出力を達成するのかということになりますが、メルセデスAMGの持つ「4リッターV8ツインターボ+ハイブリッド」にて831馬力を発生するシステムをデチューンして使用する可能性もあるんじゃないかと考えています。
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いずれにせよ、販売が好調なDBXに「さらに魅力的な」ニューモデルが登場するのは間違いなく、ポルシェやランボルギーニにとっても油断できない存在ということになりそうですね。
アストンマーティンが投下したティーザー画像/動画はこちら
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参照:Astonmartin