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アルファロメオ「ドイツのメーカーと肩を並べることができるようになれば、新型スポーツカー、ワンオフや少量生産プロジェクトもありうる」。なお現在の販売は20年前の1/8に

2022/02/13

アルファロメオ

| アルファロメオの新CEOは現実を見つつ、新たな取り組みについても意欲を見せる |

ひとまずは「トナーレ」をヒットさせることが最重要課題

さて、アルファロメオのジャン・フィリップ・インパラートCEOによれば、「電動化を進め、主力モデルが(親会社である)ステランティスの期待する業績を上げることができれば、将来的にワンオフや少量限定モデルといったプロジェクトを行う可能性がある」とのこと。

なお、ステランティスは「傘下のブランドについて、10年間の猶予と予算を与え、収益化の方向を模索する」とコメントしており、すでにいくつかのブランドは新しい方向性へと向けて動き出していて、たとえばプジョーは早速ロゴを変更し「高級化路線を進む」という声明を出しています。

マセラティについてはMC20を発表していて、これを核に(過去のモータースポーツでの栄光を全面に押し出し)よりプレミアムなスポーツブランドへと変化してゆくことになりそうですね。

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アルファロメオの今後は?

そして本題のアルファロメオですが、ジャン・フィリップ・インパラートCEOは「アルファロメオの伝統と情熱をけして忘れない」語り、さらにはデュエットやT33ストラダーレなど、将来のスポーツカーのインスピレーションとなる過去の象徴的なモデルについても言及。

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とくに33ストラダーレについては多くのアーティストやデザイナーがそれをモチーフとした作品を発表しており、アルファ・ロメオにとってもっとも印象的なクルマのひとつということは間違いなさそうです。

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ただ、こういった過去のモデルをイメージしたワンオフモデル、そして少量生産限定モデルについては「明日起こりうるわけではない」とも強調し、それを現実にするためには冒頭に述べたとおり、なによりも「ステランティスの求める成功を示す必要がある」わけですね。

こういったエンスージアスト向けのプロジェクトにゴーサインをもらうため、アルファロメオは販売と利益の面で成果を出さなければならないわけですが、まずは数日前に発表された新型SUV「トナーレ」、そしてさらに発売が決まっているコンパクトなピュアエレクトリックSUVの2モデルによって販売台数を伸ばし、かつての栄光を取り戻す必要があるわけですね(アルファロメオの販売は、20年前のピークに比較して1/8くらいに縮小しているとされる)。

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アルファロメオは具体的な計画を進行中

あわせてジャン・フィリップ・インパラートCEOは「価値創造、価格決定力、残存価値」を重視しているということに触れ、「同時に、一発逆転や数発逆転の可能性にも取り組んでいる」とコメント。

この中で残存価値ということについては(これまでと異なる)大きな変化があり、トナーレでは新車保証期間の延長、あたらしいサービス体制の導入、そして価値を担保するためのNFTとの組み合わせといった試みも。

これらについては「今後その成否が試される」ことにはなるものの、新しい成功へと向けて一歩踏み出したことは間違いなく、今後に期待したいところです。

なお、ジャン・フィリップ・インパラートCEOは「非常に多くのアイデアを持っている」と述べ、「5分もあれば、我々が考えていることの可能性を理解できる」アルファロメオ・ミュージアムの展示内容に触れ、そして刺激的な未来のクルマの存在を示唆しています。

加えて「今はまだ具体的なことは言えないが、今年の終わりにはもっと明らかにできるだろう」と”秘密のプロジェクト”に関しても言及していて、「仮にアルファロメオがBMW、アウディ、メルセデス・ベンツといった高級車メーカーに対抗することが可能となり、メインストリームとして認知されることに成功すれば、早ければ今年中に次のスポーツカーを示すことができる」とも語っており、目の前の現実的な成功に主眼を起きつつ、その後のさらなる展開についても様々な計画を持っているようですね。

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参照:Autocar

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