| 新レギュレーション導入初年度ということもあって各社とも独自性あふれるデザインに |
ただし今後は上位チームのソリューションにあわせたデザインに集約されそうだ
さて、2022年シーズンから新レギュレーションが導入されることでがぜん盛り上がりが期待されるF1。
この新レギュレーションについては「18インチホイール/タイヤ」「グラウンドエフェクトの導入」が大きなところで、これによって各チームのマシンが大きくその外観を調整しています。
なお、新レギュレーションが導入されてしばらく経つと「もっとも大きな効果を発揮しているチーム」のエアロパッケージや構造に各チームとも「寄せて」くるので、いずれも似たような外観になってしまいますが、今回は「新レギュレーションが導入されて最初の年」でもあり、各チームともそれぞれのレギュレーション解釈を行っていて、そのため波乱が期待できるシーズンでもありますね。
アルピーヌは2つのカラーリングを採用
そして今回はアストンマーティン、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンらに続いてアルピーヌがF1マシン「A552」を公開していますが、そのカラーリングは「2パターン」あり、「ピンクベース」と「ブルーベース」。
ひとつのチームが同じシーズンにて、異なるカラーリングのクルマを走行させるというのはかなり珍しい例だと思いますが、これはこれでグリッド上が華やかになりそうですね。
ただ、一つのレースで二種類のマシンが走るわけではなく、ピンクはバーレーンとサウジアラビアでの最初の2レースで使用され、ブルーは残りのシーズンで使用される予定だとアナウンスされています。
各チームともにサイドポッドに特徴あり
そして今回オフィシャルフォトが公開されたアルピーヌA552を見るに、サイドポッド形状が特徴的であるように思われ、一見するとマクラーレンMCL36とよく似ていて、「ワイド」コンセプトを採用するものの、その後部が急激に絞られています。
サイドポッド前方には大きなアンダーカットも見えますね。
そしてサイドポッド上、コクピット脇には左右それぞれ2つづつのエアアウトレットも。
シャークフィンは小さく、やや直線的なラインを持つリアウイングも特徴と言えるかもしれません。
なお、現時点では各チームとも大きく解釈が異なるデザインが見られず、FIAも「レギュレーションの抜け穴を突いたデザインを行ったチームは見当たらない」としていて、それだけ現在のレギュレーションは「抜け穴」を探すことが難しいのだと思われます。
このアルピーヌA552をドライブするのはフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンで、アロンソは7年ぶりの表彰台、オコンはチームの初優勝と自身のF1初優勝を目指し、そしてチーム全体としては(2021年の)コンストラクターズ選手権5位よりも良い成績を目指すべく邁進することになります。
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