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フォードGT40のEV化(エレクトロモッド)が登場!出力811馬力、「フェイクMT」「フェイクV8サウンド」を持ち毎日乗れるフォードGTに。こういった選択もアリなのかも

2022/06/27

フォードGT40のEV化(エレクトロモッド)が登場!出力811馬力、「フェイクMT」「フェイクV8サウンド」を持ち毎日乗れるフォードGTに。こういった選択もアリなのかも

| フォードGT40を愛し、GT40を実際に所有しながらも気軽に乗れない」と感じているオーナーには格好の選択肢 |

賛否両論あるかとは思うが、ボク的にはアリなんじゃないかと思う

さて、アイコニックなスーパーカーやスポーツカーをEV化(エレクトロモッド)することで知られるエヴァラッティ。

1年ほど前にはフォードGTをピュアエレクトリック化する計画を発表していましたが、今回はそのエレクトリックシステムについて具体的な情報を公開しています。

これによると、パワートレーンはツインラジアル式エレクトリックモーターで、その出力は811馬力、最大トルクは800Nm(EVの割にそれほどトルクが高くない)。

0−96km/h加速は4秒以内、最高速は時速201km/hと記されているので「意外とマイルド」なパフォーマンスに留められているようですね(バッテリーの消耗を抑えているのかもしれない)。

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バッテリーは3箇所に分散

そしてこのエヴァラッティ・フォードGT40ではバッテリーを3箇所に分散して搭載しており、その3箇所とはサイドシル、そしてシート後方(もともとエンジンが搭載されていた位置、バッテリー容量は60kWh)。

これによって前後重量配分を40:60に改善できるといい、オリジナルの38:62から理想化できるとされています。

一回の満充電当たり航続可能距離は約200キロ、急速充電器を用いることで残量20%の状態から45分で80%にまで回復させることができるそうなので、まずまずの使い勝手ということになるのかも。

モーターは「リヤマウント」となり、万一の衝撃から守るためかフレームによってガードされているもよう。

なお、この”エレクトリック”フォードGT40について、車体重量は1320kgに収まっており、これはガソリンエンジンを搭載する「もともとの」状態に比較して47kgも軽く、これだけ軽量に仕上げてきたことはちょっとした驚きでもありますね。

EVながらも「シフトチェンジ」が可能に

さらにエヴァラッティは「オリジナルのフォードGTの乗り味に近づけるため」ドライブモードとしてレースモードを追加し、このモードを選ぶと2つのサウンドジェネレーターによって「最大100デシベル」のV8エンジンを模した疑似サウンドが放たれるのだそう。

そしてもうひとつの特筆すべき機能は「マニュアル操作によるシフトチェンジ」が可能となっていることで、本来は(EVなので変速機がなく)変速操作が不要であるものの、シフトチェンジの際のショック、トルク抜けまでを再現した「実際のマニュアル・トランスミッションと同様の」シフトアップやシフトダウンができるとしています。

なお、この「EVでもシフトチェンジ」という技術はトヨタも開発中であり(特許を申請している)、しかしエヴァラッティはハイエンドシミュレーターからこの技術を取り入れた、とのこと。

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今回インテリアについて詳細を示す画像は公開されていませんが、エヴァラッティによればメーターには「モータースポーツ由来の」液晶ディスプレイが装着されるといい、パワートレインに関するライブデータをドライバーに提示する他、データロガーも備えているため、オーナーの許可があればエヴァラッティにてデータを解析することも可能だとされています。

エヴァラッティは今回の発表に際し「我々のエンジニアリングチームは、世界で唯一シェルビーレジストリーに登録されたGT40 EVを製作するという栄誉を得たことを、非常に誇りに思っています。私たちのドライバーに焦点を当てた先進的なエンゲージメント技術により、ドライバーは完全に没入できる聴覚体験にアクセスでき、ゼロエミッションの電動モビリティの新時代において、1960年代にGT40がル・マン24時間を支配した時代のロマンを再び呼び覚ますことができるようになったのです」とコメント。

現在このフォードGT40”EV”の価格は公開されていないものの、受注はすでに開始されているといい、「日常的にフォードGTを乗りたい」と考える人にとってはいい選択肢なのかもしれませんね。

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