| 現時点で実際に問題が発生した例はゼロ、簡易な修正で対応が終了するもよう |
もしもの事故の際に救出が困難になると判断しリコール実施
さて、ランボルギーニはリコールが少なく、かつ致命的なリコールはさらに少ないメーカーではありますが、ときどき「ちょっと変わった」リコールが登録されるのもまた事実。
今回北米で発表されたのはウラカンEVO / ウラカンSTOに関するもので、「外からドアが開かなくなる可能性がある」というもの。
なお、内側からは問題なくドアが開くそうですが、もしもの事故の際にドアを外から開けることができないと救助活動に問題が出るため、ランボルギーニとしてはリコールに踏み切ったようですね。
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今回のリコール内容はこうなっている
今回の届け出において不具合があるとされているのは左側(まさに運転席)ドアハンドルで、ドアロックを解除するケーブルの安全クリップが正しい位置に取り付けられていない可能性があり、そのため使用を開始して時間が経過しケーブルが伸びたり緩んだりすると「外からドアを開けることができなくなる」ことがあるようですね。
NHTSA(米国道路交通安全局)に届け出られた内容だと、 "この不具合により、緊急時に車外からハンドル操作ができなくなり、安全上のリスクが生じる可能性がある。ドアはいつでも内側から開けることができる"。
ちなみにですが、2020年には、アヴェンタドールSVJにつき、やはり組み立て上の問題にて「ドアを開けることができなくなる(このケースは内側から開かないというもので、実際に体験したオーナーはさぞ驚いたことだろうと思う)」という理由にてリコールが実施されたこともあり、ドアのケーブルというものは、けっこう組み立てが難しいのかもしれません。
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なぜ不具合が発見されることに?
そしてこの不具合が発見された理由についてですが、ランボルギーニにて、完成した車両の品質をチェックする段階において「ボーデンケーブルの安全クリップが正しく組み立てられていないドアラッチ」を見つけることになり、すぐさまその原因と対策を検討すべく社内調査を行い、「設計による問題ではなく人為的な組み立てミス」であることが判明。
そこでランボルギーニはこのミスの可能性があるウラカンを調べ、しかしそのうちいくつかは出荷されてしまっており、そのうちの21台が今回北米にてリコール対象となったわけですね。
なお、ランボルギーニによると、幸いなことに、現時点で実際に問題が発生したという報告を受けていないといい、しかし今回のリコールによって対象車のドア安全クリップの位置を確認し、修正の必要がある場合は対応を行う、とも。
今回のリコール対象となるのは2022年5月2日から5月9日までに製造されたモデルだともアナウンスされています。
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