| さらには打ち上げ後の経過時間、ミッション経過時間を表示でき、火星のミッションにはもってこい |
ただっし、こういった「見果てぬ夢」を一般人にとっての現実にしてくれるのが腕時計でもある
さて、オメガはスピードマスターに「計器」なるラインアップを持っており、その新作として「SPEEDMASTER X‑33 マーズタイマークロノグラフ 45MM(318.90.45.79.01.003 / 880,000円)」を発売。
最大の特徴は、その名からも推測できる通り「火星の時間とタイムゾーンを表示」できること。
加えて火星の北の方角を正確に示す太陽コンパスも備えており、オメガにありがちな「無駄なハイスペック」を持った腕時計です(そして、こういった無駄なハイスペックに惹かれ、無条件でほしいと思う人はぼくだけではないはずだ)。
スピードマスター X‑33 マーズタイマークロノグラフのムーブメントはクオーツ
そしてこのスピードマスター X‑33 マーズタイマークロノグラフのムーブメントは「クオーツ(5622キャリバー)」。
このクオーツムーブメントがアナログ、デジタル両方の表示を担当することになりますが、このムーブメントには欧州宇宙機関(ESA)が開発、検査、認定を行なった機能が備わっており、アナログ表示は時、分、秒、デジタル表示は地球、そして地球よりも2.7%長い火星のタイムゾーン(MTC / 調整火星時間。地球時間よりも39分長い)と日付を表示します。
そして「マーズ」機能が火星上でのローバーのミッションの追跡を可能にすると紹介されていますが、これに加えてMET(打ち上げ後経過時間)、PET(途中経過時間)、アラーム、パーペチュアルカレンダーなど、従来の「スピードマスター スカイウォーカー X‑33」が持つ機能も搭載している、とのこと。
ケース素材はグレード2のチタン製、サイズは45ミリ。
このグレード2チタンはやや濃い目のグレーっぽい色調を持ち、ブラシ仕上げとの相性がよく、反射が抑えられるためにスポーツウォッチや、こういった特殊ミッション向け腕時計に採用される事が多く、反面グレード5チタンは明るい色調を持ち、ポリッシュ仕上げにも向いているとされています。
ベゼルはアルマイト処理が施されたレッドヘマタイト製が採用され、これが「火星特有の塵」をイメージしているのだそう。
そして秒針はこのレッドヘマタイトとブラックとのグラデーション(グラデーション秒針はけっこう珍しい)。
ケースバックにはオメガの「Speedmaster」の文字とシーホースロゴがエンボス加工され、その周囲には「SPEEDMASTER X-33 MARSTIMER, ESA TESTED AND QUALIFIED」の文字が刻印されます。
もちろん替えのNATOストラップも付属
そしてオメガといえばNATOストラップということで専用のNATOストラップも付属。
なお、このケース(ウォッチロール)は「火星の表面に発見された急峻な渓谷であるヘベス谷をイメージしたライニング」を持つ専用デザインです。
どう考えても地球で暮らすぼくらには「行き過ぎた」腕時計ではあるものの、腕の上に(実生活には)過剰な機能、そして夢やロマンを載せることができるというのも腕時計の魅力の一つであり、そして「宇宙」という見果てぬ夢を提供してくれるのがオメガということになりそうですね。
スピードマスター X‑33 マーズタイマークロノグラフを紹介する動画はこちら
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参照:OMEGA