| こういったクルマを購入できる時間はもはやそう長くは残されていないだろう |
ケータハム同様、「駆け込み需要」がけっこうありそう
さて、英国では最古、そして唯一の独立系自動車メーカー、モーガン。
今回は「プラス4」「プラス6」の2023年モデルを発表していますが、この時代にこのクルマがまだ新車で購入できるというのはちょっとした驚きでもありますね。
いずれもモーガン製のCXジェネレーションプラットフォーム(ウッドではなく接着剤で組み立てられたアルミニウム)を採用しており、プラス4はシンプルなナローボディ、プラス6はワイドボディにアグレッシブな外観を備えています。
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新型モーガン・プラス4はこんなクルマ
そこでまずはプラス4から見てみたいと思いますが、搭載されるのはBMW製の2リッター4気筒ターボ(モーガンは以前からBMWからエンジンの供給を受けている)。
出力は355馬力、トランスミッションは8速オートマチックもしくは6速マニュアルを選択できます(ATのほうがトルクを高く設定されている)。
メカニズム面におけるトピックはサスペンションが改良されたこと、そして8速ATの場合はブレーキ圧とステアリングホイールの切れ角に応じたシフトチェンジを行うほか、坂道検出デバイスを内蔵することで自動的にシフトダウンを行い、快適に坂道を登ることができるといった親切機能も。
パフォーマンスに関してだと、8速ATの場合は0−100km/h加速4.8秒(けっこう速い)、6速マニュアルの場合は5.2秒だとアナウンスされています。
なお、2023年モデルのプラス4ではインテリアが大きくアップグレードされているといい、ダッシュボードがアルミ製に、そして計器類も入れ替えられ、ディスプレイはその外観からは想像できないLCDへ。
そのほかステアリングホイールのセンター部分、パーキングブレーキ、スピーカーグリルなどがサテン仕上げとなって高級感が増しているとアナウンスされています。
加えて安全性も「現代の水準」へと引き上げられ、ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)を装備したほか、ステアリングホイールにエアバッグを内蔵したことで多くの国における「公道走行可能な要件」を満たすこととなっています。
新型モーガン・プラス6はこんなクルマ
そしてこちらは新型モーガン・プラス6。
見るからにワイルドな風防を持っていますが、BMW製の3リッター・ターボエンジンを搭載し、出力は355馬力、トルクは500Nm、トランスミッションは8速ATのみ。※GRスープラと同じパワートレインを持っていると考えて良さそう
アップデートの内容はプラス4とほぼ同じで、ESCはじめとするドライバーエイドの導入、エアバッグの装着、ダンパーの改良、そしてダッシュボード周りの近代化など。
ちなみにダッシュボードはスーパーフォーミング技術によって成形され、「シルバー、マットブラック、ボディカラー同色」を選べるようですね。
そのほかだとグローブボックスとカップホルダーが標準装備となるなど利便性も大きく向上しており、より「多くの人が楽しめるよう」配慮がなされています。
モーガンはケータハム同様に「古き良き時代の」構造やデザインを残し、シンプルさをそのDNAとしていますが、おそらくこういったクルマを購入できる期間も「残りあとわずか」に迫っている可能性が高く、よって購入するのは今しかない、とばかりに多くの人が興味を示す必要がありそうです。
実際のところ、世界中でスポーツカーの人気が高まっていて、日本でも発売からしばらく経つ現行ロードスター(ND)がその歴史上もっとも売れているといい、人々のクルマに対する意識が少しづつ変わってきているのかもしれません。
モーガン・プラス4 / プラス6のプロモーション動画はこちら
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