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キャデラックの超高級新型EV、セレスティックには60年ぶりに復活したゴッデス(女神)が用いられている!しかし現代では誰もその女神を理解できないもよう

2023/02/21

キャデラックの超高級新型EV、セレスティックには60年ぶりに復活したゴッデス(女神)が用いられている!しかし現代では誰もその女神を理解できないもよう

| したがってキャデラックは女神を周知させるキャンペーンを開始 |

なお、この女神は車内外にて2.5次元的に用いられるが、フードオーナメントとしては用いられない

さて、キャデラックは「超」高級EVとして新型車”セレスティック”を発表していますが、このセレスティックの一つのトピックのひとつは「およそ60年ぶりにかつてのシンボル、ゴッデス(女神)が復活し、車内外に用いられること。

この女神は1930年にはじめてキャデラックのボンネットマスコット(フードオーナメント)として登場し、しかし1959年に発売されたエルドラド・ブロアムに装着されたのを最後に姿を消していて、しかし今回のセレスティックではそれが復活するということで大きな話題となっているわけですね。

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ただし現代のキャデラックユーザーは誰もゴッデス(女神)を知らない

このゴッデスは、今回キャデラックが更に上のマーケットへと移行し、ロールス・ロイス(のスピリット・オブ・エクスタシー)と戦うために復活させた重要なキャラクター。

キャデラックによれば、「キャデラックの象徴である女神は、ブランドの精神を芸術的に表現するものとして約100年前に考案され、今回、新型超高級EV”セレスティック”にて再登場しました。キャデラックの豊かな歴史は我々の未来に対し、常にインスピレーションを与え続けているのです」。

ただ、大きな問題は、このゴッデス(女神)について、現代の消費者はほとんどだれもがその存在を知らず、ともすると「ロールス・ロイスのパクリ」と思われてしまう可能性があること。

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そのためか今回キャデラックはゴッデスを周知させるためのキャンペーンを開始することになり、これはペトラ・コリンズ、ミン・スミス、ダニエル・ボウマンという3名の著名写真家を起用してこのゴッデスを表現したうえ、その作品を競売にかけ、さらに収益金をチャリティ団体に寄付する、というものです。

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ちなみにこの女神はセレスティックのいくつかの部分に再現され、例えばスクローラーや・・・。

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フロントクォーターパネルや充電ポートにも見られます。

ただしちょっと不思議なのは「ボンネットマスコットとして使用されていない」ことであり、これだけ車体各部に女神を活用していながらも肝心のボンネットマスコット」として使用していないのはまったくのナゾでもありますね(空気抵抗、という安易な理由ではないと思う)。

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やはりボンネットマスコットといえばロールス・ロイス「スピリット・オブ・エクスタシー」

そしてボンネットマスコットといえばロールス・ロイスが用いている「スピリット・オブ・エクスタシー」。

ロールス・ロイスがこのボンネットマスコットを考案するに至ったのにはいくつか理由があると言われていますが、有力なのはそのオーナーたちが「勝手に、好ましくないボンネットマスコットを取り付けて」おり、これによってロールス・ロイスの品位が下がったから。

そういった現実を憂いたロールス・ロイスの顧客の一人、ジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏が、自身のシルヴァーゴーストにふさわしいマスコットが欲しいと考え、彫刻家であるチャールズ・スカイズ氏に依頼して作らせたものがスピリット・オブ・エクスタシーであり、そのモチーフは”勝利の女神”ニーケとも言われています。

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その後にロールスロイスがジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏と調整を行い、自社の車にこれを装着するようになったことが「公式にスピリット・オブ・エクスタシーが用いられるようになった」起源だとされていますが、これが考案されたのは1910年、そしてパテントとして登録されたのは1911年であり、キャデラックはこれを見て「ゴッデス」を1930年に考案したのかもしれません。

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なお、キャデラックはこのゴッデスの由来について今回何ら情報を公開しておらず、その誕生におけるいきさつやデザイナーについては意外とわかっていないのかもしれません(シボレーのボウタイエンブレムの由来についても、GMが公式に”よくわかっていない”とコメントしている。昔の情報は記録方法が定められていなかったと見え、自社のことであっても”不明”とする事象は少なくない)。

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参考までに、このボンネットマスコットとは、昔の車のラジエターの上部に取り付けられていたもので、ラジエター内部を確認するためのサービスホール上に設置された「キャップ」に端を発します。

つまりは当時の自動車に必須の装備であったわけですが、オーナーやメーカーがこの部分に装飾を施したキャップを使用し始めたのがボンネットマスコットの起源であり、それが後にも高級車の象徴として受け継がれて現代に至ります(安全上の理由により、固定されたマスコットは現在多くの国や地域で禁止され、衝撃を受けると格納されたり、たわんだり倒れたりする必要がある)。

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