| これが実現すれば、文字通りすべての人々にとってメリットのあるものに |
ファミレスでも同様の試みを行うケースが登場するかもしれない
さて、サブウェイ(米)が新業態として「サブウェイ EVチャージング・オアシス」なるものを展開すると発表。
これは無線LAN、トイレ、ちょっとした公園、ピクニックテーブルのあるキャノピーなどの設備を有するEV用の充電ステーションで、サブウェイによると、設置されるEV用急速充電器は、わずか20ドルでEVを17分間充電することができるのだそう。
米国では「ファストフード+充電ステーション」が合体?
なお、これに先駆けて米国ではタコベルとEVチャージングネットワーク会社であるチャージネットが提携し、タコベルの駐車場に充電器を設置することを公表していますが、アメリカはいわゆる「クルマ社会」であり、今後こういった試みが拡大するのかもしれません。
もちろんファストフード店としては客を呼ぶことができ、たとえ飲食物を(EVを充電する客が)購入しなくとも、充電によるなんらかの利益を得ることができ、さらに充電中に何かを購入してもらえれば万々歳。
充電器を設置するチャージングネットワーク会社としても新たに充電器を設置する土地を探して手配する必要がなく、こういったファストフード店の駐車場へと充電器を設置するだけで済むので、ほかへの設置に比較すると「かなり手間が省ける」のだと思われます。
よって「ファストフード+充電ステーション」という組み合わせは非常に相性がいいと考えてよく、ぼくはタコベルやサブウェイに続くファストフードチェーンが登場するんじゃないかとも考えているわけですね。
ただしサブウェイは現在「単独店舗」を持たないようだ
今回の「サブウェイ EVチャージング・オアシス」の設置にあたり、サブウェイはGenZ EVソリューションズ、そしてRED Eチャージングという2つのチャージングネットワーク会社と提携してこの施設を建設するそうですが、チャージングネットワーク会社が充電に関する設備を運営し、つまりメンテナンスや運営費から充電器の稼働時間や信頼性に至るまで、すべてを提供・管理・負担するもよう。
そして残りの部分、つまり飲食設備(店舗)についてはサブウェイの管理となるものの、サブウェイの最高執行責任者であるマイク・カピット氏によると、「このオアシスはEVオーナー、同社のフランチャイズ・オーナー、そして環境や自然まで、すべての人にとっての利益になるだろう」。
さらに「私たちは常に革新的な方法を模索し、高品質で便利な体験に対するお客様の期待を超えることを目指しています。GenZ EV ソリューションズ、RED Eチャージングとのパートナーシップは、まさに勝利の方程式なのです」とも。
ただ、現地ではひとつ疑問視されている事実があるといい、それは誰も「サブウェイが単独で出店しているのを見たことがない」こと。
つまりマクドナルドのような路面店がサブウェイにはなく(日本でも見たことはない)、アメリカのサブウェイはショッピングセンターなどに併設されていることが多いとされ、つまり自身の固有の土地を持たないようですね。
よってこのサブウェイ EVチャージング・オアシスを実現するならば、サブウェイは新しく土地を購入するなり借りるなりする必要があり、それなりにコストがかかるプロジェクトということになるのかも。
一方、マクドナルドはすでに単独の路面店を多数持っており、マクドナルドがその気になれば、一瞬で数百という自前のEVチャージング・オアシスを作ってしまうのかもしれません。
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