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ランボルギーニが2022年の販売・利益における「確定値」を発表!納車台数、利益率、利益額がいずれも過去最高、「このセグメントでもっとも儲かる会社になった」

2023/03/22

ランボルギーニ

| ランボルギーニは文字通り「破竹の勢い」にて成長を続けている |

すでに1年半先までのオーダーを確保しており、2023年も高い成長を記録することは間違いなさそうだ

さて、ランボルギーニはすでに速報値として2022年の業績を公開していますが、今回は「確定値」として2022年における様々な指標を公開しています。

今回ランボルギーニは、昨年9,233台の車が納車されたという発表に続き、2021年と比較して営業利益が56%増加して過去最高に、そしてスーパースポーツカーメーカーとして最高の利益率を確保したこと、さらには史上初めて売上高が20億ユーロを突破したこと等、前例のない様々な記録について言及しています。

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ランボルギーニCEOははかく語る

ランボルギーニの会長兼CEO、ステファン・ヴィンケルマン氏によれば、「私たちのビジネスは成長を続けており、2022年に驚くべき目標を達成したことを誇らしく思います。これらの数字は、創立60周年を迎え、ディレッツォーネ・コル・タウリ(Direzione Cor Tauri)プログラムの第2段階に入る当社にとって非常に重要なものであり、当社の成長を導き、財務業績のさらなる改善をもたらし、当社のブランドと会社の価値を高める比類のない指標となっています。私たちは、2023年に待ち受けている多くの挑戦と変化に立ち向かう準備ができており、次のレベルへと突き進んでゆきます。私たちは、18ヶ月にもおよぶ受注残をキープし、次の目標に集中する機会を得ており、自信を持って将来の目標を考えることができるのです。ランボルギーニにとって今は黄金の時です。成長を追求し続けながら、私たちは歴史を作ってゆくこととなるでしょう」。

この「ディレッツォーネ・コル・タウリ」とは、ランボルギーニが2021年に発表した2025年に至るまでのロードマップであり、その骨子は「2024年までにはガソリンエンジンのみで走るクルマを廃止してランボルギーニすべてのモデルにハイブリッドを設定し、2025年以降には”第4のモデル”としてランボルギーニ初のピュアエレクトリックカーを投入する」というもの。

現在はコメントの通り「第二段階」へと踏み入れているというステージとなりますが、「18ヶ月の受注残がある」という事実は、つまり目先の売上に苦労せず、そして今後の展開や新型車の開発に取り組む余裕がある、ということを意味します。

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ランボルギーニの2022年の売上高は「2017年の倍以上」

ランボルギーニにおける2022年の売上高は23億8000万ユーロに達し、2021年比で22%の増加を記録していますが、これは2017年に計上された数字の2倍以上となり、文字通りランボルギーニの飛躍的な成長を示しています。

加えて営業利益率は25.9%にも達し、ランボルギーニいわく「クラス最高の数字であり、高級車市場の頂点に立った」。※5年連続で営業利益率が上昇している

営業利益は金額にすると6億1400万ユーロに換算され、(これも新記録だった)2021年の金額を56%上回り、つまりランボルギーニにとって1台あたりの利益が向上しているという事実を指しています(オプションの拡充、パーソナリゼーションプログラムであるアドペルソナムの拡大、そしてカウンタックLPI800-4のような限定モデルがこの数字を後押ししたものと思われる)。

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ランボルギーニにてマネージング・ディレクター兼CFOを務めるパオロ・ポマ氏によれば「ここ数年、経済・地政学的な状況は厳しいものがありましたが、私たちは優れた経済・財務結果に向けて、回復力とその能力を発揮することが出来ました。2022年は、すべての財務面、事業面で過去最高の年となりました。これは、私たちのブランドと会社の成長について、楽観的な見通しを立てられるということです」。

2022年は納車数においても記録的な年であったことは既報の通りではありますが、ランボルギーニは過去最高の納車台数を記録し、史上初めて9,000台を超える販売台数を記録しています。

そして、ここで重要なのは、すべてのマクロ地域で極めてポジティブかつ均等に販売が分散しているということで、これはもちろん「局地的な危機に左右されない」というランボルギーニの戦略に沿ったもの。

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とくに伸びたのはアジア地域の14%増で、アメリカが+10%でその後に続き、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)は2021年比で7%増。

国別ではアメリカが引き続きトップ(2,721台納車、前年比10%増)、次いで中国本土・香港・マカオ(1,018台納車、2021年比9%増)、ドイツ(808台納車、前年比14%増)、イギリス(650台納車、前年比15%増)、日本(546台納車、前年比22%増)という順番です。

モデル別納車数だと当然ながらスーパーSUV「ウルス」がもっとも多い5,367台(2021年比7%増)、次いで、2022年9月に生産終了を迎えるウラカン(納車台数3,113台、2021年比20%増)、アヴェンタドール(納車台数753台)。

ランボルギーニ創立60周年にあたる2023年は、ランボルギーニの歴史における新しい時代の幕開けでもあり、最大のトピックはランボルギーニ初のプラグインハイブリッドである新型V12スーパースポーツカーの発売だと思われ、これは2024年末に完了する全モデルレンジのハイブリッド化に向けた最初のステップとなる予定です。

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参照:Lamborghini

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