| ベントレーのパーソナリゼーションプログラム「マリナー」の利用率は年々高まっている |
とくに少量生産モデルは「どれだけ自分の理想を実現できるか」への挑戦を行うオーナーが多そうだ
さて、ベントレーは少量限定モデルとして「バトゥール」を発売していますが、これはベントレーのパーソナリゼーション部門「マリナー」の技術の結晶でもあり、同時にベントレーの未来のデザインに対するプレビューだと言われます。
加えて「持続可能なラグジュアリーに不可欠な、地球に優しい素材と技術を用いた新世代のベントレーにおける製造方法」への重要な一歩だとされ、革新的なテクノロジーと贅沢な素材との融合を目指しており、今までのベントレーには用いられていなかった多くの素材や技法が取り入れられている、とも紹介されていますね。
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ベントレーの顧客にとって特注の色、素材、仕上げを指定できることは最優先事項
なお、ベントレーは自社の顧客にとって「特注の色、素材、仕上げを指定できることは最優先事項」だと述べていますが、実際にマリナーを通じてのカスタムはこの5年で5倍になったといい、つまりそれだけ多くの顧客が「自分仕様」のベントレーを求めているということに。
ただ、ベントレーは上述の通り「持続可能性」を重要視していて、以前からレザーの不使用を宣言したり(結局はレザーを使用することになった)、クラゲや植物由来の内装素材を使用したりといった取り組みを行っています。
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そして最近だとベントレーはカーボンファイバーの見直しを行っており、スポーツカーには必要不可欠なカーボンファイバーにつき、「持続可能な素材ではない」としてカーボンファイバーに代わる新しい天然素材「スーパーファイバー」の採用に踏み切っています。
これはGRスープラGT4、ポルシェ・ケイマンGT4クラブスポーツでも採用される”亜麻から作られた高性能コンポジット素材”で、この素材は非常に強く、非常に軽いため、エクステリアのボディキットから内装に至るまで、バトゥール全体に使用している、とも紹介されています。
内装では、さすがに「レザー不使用」とすることは難しく、やはりレザーを用いているそうですが、従来のなめし革よりも水やアルデヒドの使用量を抑えた製造工程を採用し持続可能な方法で調達された素材のみを使用しているといい、トレーサブルでCO2排出量の少ないレザーを選択することも可能だとされていますが、そのほかコーヒーの焙煎工程で発生する副産物から作られた持続可能なレザー調テキスタイルや、リサイクル糸を使ったカーペットも選択できるとのことで、こういったところにはベントレーの強いこだわりを感じずにはいられません。
ベントレー・バトゥールにはこんな仕上げが存在する
そして今回ベントレーが公開したバトゥールの仕様についていくつか見てみると、手前のグリーンは「ネビュラ」という仕様だそうで、ベントレーいわく「エクステリアとインテリアの鮮やかなグリーンとブラックのコントラストがドラマチックな、ハイパフォーマンス志向の大胆な仕様」。
ちなみにこのボディカラーは「ワサビ」と命名されています。
そしてこちらは「スーパーノヴァ」仕様で、灼熱のサンビーム塗装とインパクトのあるインテリアの組み合わせを持っており、キャビンには、インディゴナイト、ベルーガ、セラミックグレイズ、ハイパーアクティブの鮮やかなコンビネーション仕様され、4色のインテリアカラーを持つ唯一のテーマとなっています。
この「ハイパースペース」は静止状態でもスピード感を感じられるようにデザインされ、エクステリアは深みのあるデイブライトブルー、そしてグリルやボディキット、ブレーキキャリパーにセントジェームスレッドのアクセント。
インテリアではレザー、フェイシア、ファブリックにて深いブルーとブラックを表現しつつ、ピラーボックスレッドのストライプと18金製のBentleyダイナミックドライブセレクター、ステアリングホイールの12時位置のセンターバンドが際立つ仕様に。
この「 ダークマター」はファインブロッガーとブラッククリスタルのデュオトーン塗装を持ち、フロントグリルとスポイラー下部には、サイバーイエローのアクセントが入るという仕様です。
おそらくはまだまだ「思いもよらない」スペックを持つバトゥールが公開されるはずで、今後のベントレーからの情報提供に期待したいところですね。
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参照:Bentley