| ボクはどこかでSZそしてRZが復活しないものかとは考えていたが、まさかこのタイミングとは |
新体制となったアルファロメオの今後の計画には大いに期待ができる
さて、ここ最近凄まじい勢いでの改革を進めているアルファロメオ。
CE0が交代した後に「ドライビングプレジャー」「パフォーマンス」を追求したブランドへと変革を遂げつつありますが、今回デザイン部門を管理するアレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏が「GTVの後継モデルを用意する可能性がある」とコメントしています。
なお、アルファロメオは前体制下にて急拡大路線を計画した事があり、その際にはGTVはじめ8Cの後継モデルなど多くのスポーツモデルを投入する計画を示したことも。
-
アルファロメオがまたまた計画変更!「V6ミドシップスーパーカー」がピュアエレクトリックスポーツに置き換わり、1,000馬力となる可能性が報じられる
| 新CEOは凄まじい勢いにて改革を行っており、計画が状況に応じて変わってゆくのは致し方ない | 新型エレクトリックスポーツは6Cと呼ばれており、これが今まで報じられた新型ミドシップに替わるのかどうか ...
続きを見る
いったんアルファロメオの計画は「縮小」されることになるが
ただ、様々な事情によってその計画もいったん凍結(もしくは廃棄)されて現在にいたるわけですが、アルファロメオはつい先日、ワンオフモデルのジュリアSWBザガートを発表したり、その後には「スーパースポーツ」の計画についてもアナウンスしており、計画の内容自体はやや変更されるものの、再びその「スポーツカープロジェクト」が動き出しているのかもしれません。
実際のところ、アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏は新型GTVの計画が存在することに触れ、「SZにインスピレーションを得たデザインを持つ新型クーペの計画が進行中」だともコメントしています。
-
ニックネームは「イル・モストロ(怪物)」! 1,036台のみが製造された突然変異のアルファロメオSZがレストアされて蘇る
| アルファロメオSZは「いつかは欲しい車」のリストには入っているが | 現在では価格が著しく高騰し、入手が非常に難しくなった さて、FCAクラシケ(フィアット・クライスラー車のレストア部門)がアルフ ...
続きを見る
これは一旦計画がキャンセルされた「GTV」後継モデルとなる可能性が高く、しかし”イル・モストロ”つまり怪物とも呼ばれたSZをモチーフとするのはちょっと意外。
この理由について、アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏は「SZが美しいクルマでなかったことは誰もが知っています。ただ、私はそのウェッジ・プロフィール、四角いテール、そしてこの大きな塊から湧き出るようなグラスハウスが大好きでした。美しいとは言えないデザインだが、特別でインパクトのあるデザインであることは明らかです」とも語っており、特別な思い入れがあるようにも感じられます。
アルファロメオの新型クーペ(GTV後継モデル)はピュアエレクトリックカーに?
そして気になるのがこのアルファロメオの新しいスポーツカーのパワートレーン。
これについてはアレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏のコメントから「ピュアエレクトリック」となる可能性が高いことがわかっており、同氏は以下のようにコメントしています。
「EV技術にはルールや制約がないため、デザイナーは自由だとよく言われます。実際のところ、スケートボードのプラットフォームには、ICE(内燃機関)用プラットフォーム以上に多くの制約や課題がある。ポルシェがタイカンの "フットガレージ"(バッテリーのカットアウト)でやったように、床下バッテリーがクルマに追加する余分な高さを相殺する方法はありますが、ルーフラインの高さやヒップポイントに関しては、数ミリ単位で戦わなければなりません。我々が勝つ戦いもあれば、エンジニアが勝つ戦いもあるのです」
もちろんこのニューモデルは新開発のEV用プラットフォームではなく、(アルファロメオが属する)ステランティスの保有するEV用スケートボード型プラットフォームを採用すると見られますが、このプラットフォームは主にサルーンやSUVへの使用を想定して設計されているといい、よってスポーツカーへの転用は想定の範囲を超えているとされています。
それでも(納得できる品質を持たせるために)トナーレの発売を延期したほどの新CEO(ジャン=フィリップ・インペラート)のことなので、デザイナーであるアレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏とともに”戦う”ことになるものと思われ、よって期待していいのかもしれません。
かつての計画がいったん廃棄となってしまったのは残念ではあるものの、それがゆえに今回新しいプロジェクトが新メンバーにて立ち上がったとも考えることができ、ここは前向きに捉えたいところですね。
あわせて読みたい、アルファロメオ関連投稿
-
アルファロメオがまたまた計画変更!「V6ミドシップスーパーカー」がピュアエレクトリックスポーツに置き換わり、1,000馬力となる可能性が報じられる
| 新CEOは凄まじい勢いにて改革を行っており、計画が状況に応じて変わってゆくのは致し方ない | 新型エレクトリックスポーツは6Cと呼ばれており、これが今まで報じられた新型ミドシップに替わるのかどうか ...
続きを見る
-
まさかの「1台のみ」!アルファロメオとザガートとの協業100周年を祝う「ジュリアSWB ザガート」が公開。ドイツのコレクターのオーダーによって特別に製作される
| てっきり数台が生産される限定スーパーカーになると考えていたが | ドライブトレーンはジュリアGTAm仕様、しかしトランスミッションは6速マニュアル さて、アルファロメオとザガートが予告していた「ア ...
続きを見る
-
アルファロメオのデザイナー「将来はどのクルマもEVになるのだから、EVらしいデザインを今から採用しても意味がない。それよりも重要なのはアルファロメオらしいかどうかである」
| アルファロメオはそのCEOとデザイナーの変更により大きく方向性を変えようとしている | これからのアルファロメオには大きく期待 さて、アルファロメオのデザイン責任者、アレハンドロ・メソネロ=ロマノ ...
続きを見る
参照:Autocar