| やはりブガッティは他のクルマと比較される存在であってはならない |
現時点では確たる情報は何もないが、新体制で開発される最初のブガッティには大いに期待
さて、ブガッティは500台限定のシロンをすべて売り切り、その後継モデルを開発している段階にあると言われます。
実際のところ、ブガッティ自身も「シロン後継モデルは新任デザイナーによってデザインされ、2024年に発表される」と公式にコメントしており、しかしその詳細については一切わかっていないというのが現在の状況です。
しかしながら今回、なんとそのシロン後継モデルのプレゼンテーションの様子、そしてティーザー画像がリークされて大きな話題を呼ぶことに。
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ブガッティ・シロン後継モデルはどんなクルマに?
今回リークされたのはプレゼンテーションの風景、そして一枚のティーザー画像ですが、このプレゼンテーションにおいてばブガッティ・リマックのCEO、メイト・リマック氏が担当しており、これまでのブガッティから「ブガッティ・リマック」が業務を引き継ぐこと、そして新生ブガッティ・リマックは「先進的」「控えめで、しかし大胆」「情熱的である」ことなどが画面に記されています。
そしてフロアに鎮座しているのが(カバーをかけられた)新型ブガッティということになりますが、ティーザー画像、そしてカバー越しのシルエットから判断するに、優雅な曲線で構成され、なだらかにスロープし、かつラウンドしたテールエンドを確認できます。
このスタイリングはシロンやディーヴォなど「(横から見ると)スパっと切り落とされたような」リアエンドとは大きく異なるもので、もしかすると新しいブガッティのハイパーカーは「より過去に」向かう可能性もありそうですね。
なお、ブガッティはそのクルマを「100年以上」保存し価値を高めてゆくことを考慮しており、自社のハイパーカーをして「クルマというよりは芸術作品」だとも表現しているため、「流行に左右されない」タイムレスなデザインを採用するものと考えられ、伝統の中に先進性を組み込んだスタイリングが与えられるのかもしれませんね。
気になるのは新型ブガッティのパワートレーン
今回画像のリークはあったものの、パワートレーンに関する状況は提供されておらず(プレゼンテーションにおいて情報が公開されたかどうかは定かではない)、しかし「ハイブリッド化」されるというのは既定路線。
そして現在出ているウワサは主に2つあり、ひとつは「V8ハイブリッド」。
このV8ハイブリッドについては、もし実現するとなれば「ランボルギーニ・ウラカン後継モデル」に搭載されるユニットとの関連性がもたらされるものと考えられ(ブガッティとランボルギーニは同じVWグループに属している)、しかしシロン後継モデルは(ウラカン後継モデルの)10倍ほどのプライスタグを掲げることになると思われるので、その価格納得性を示すには「いかに芸術的なデザイン、品質を持っているとしても」十分ではないかもしれません。
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そこで出てくるのが、シロンに搭載されるW16に変わる「V16ハイブリッド」。
これについてはけっこう実現性が高いんじゃないかとも考えていて、その理由のひとつはブガッティ・リマックCEO、メイト・リマック氏が「シロン後継モデルは誰もがぶっとぶクルマになる」と語っていること。
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そしてブガッティの理念は「比較されるようであれば、それはブガッティではない」という(ブガッティ創業者、エットーレ・ブガッティの)ものなので、この前代未聞のV16ハイブリッドはまさに人々がブガッティに求める”そのもの”かもしれません。
なお、W16ではなくV16を選ぶ理由は不明ですが、これは単にフォルクスワーゲングループが持つV8エンジンを2基連結することで設計や製造などの効率化を狙ったものだとも考えられ、しかし「片側8気筒」の長いエンジンを収めるとなるとかなり長い車体を必要とするのは間違いなさそう(実際にティーザー画像を見るに、かなり長いクルマであるように思われる)。
そしてこのV16ハイブリッドエンジンはシステム合計にて1,900馬力(ここまで来れば2,000馬力を目指して欲しい)を発生するとも言われており、ぼくとしては「この路線でお願いしたい」というところです。
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参照:The Supercar Blog