| ただしこの価格にはランドクルーザーのフルレストア費用も含まれている |
払えるお金があれば、けして高い買い物ではないと思う
さて、英国拠点にて(レストアとエレクトリック化を同時に実施する)エレクトロモッドを行うファクトリー、インバーテッドより最新作としてトヨタ・ランドクルーザー(FJ40)が発表。
見た目は完全にFJ40のレストア車両といった感じですが、そのパワートレーンは215馬力(オプションでは320馬力)を発生するテスラ製エレクトリックモーターへと置き換えられており、マニュアル・トランスミッションを介して4輪を駆動します。
なお、エレクトロモッドを行うに際しては多種多様なオプションが用意されていて、たとえば電動ロッキングディファレンシャルも選べるのだそう。
「インバーテッド」トヨタ・ランドクルーザーはこんなクルマ
上述の通り標準では「215馬力+MT」という組み合わせとなり、この場合は2WDと4WDとを切り替えることが可能だそうですが、オプションの320馬力モーターへと変更するとトランスミッションは「レス」、そして駆動方式はパーマネント4WDのみという選択へ。
搭載されるバッテリーパックは53kWhで、215馬力仕様の場合は一回の満充電あたり航続距離は241km、20%から80%までの充電にかかる時間は25分だとアナウンスされています。
なお、シャシーにもいくつかのアップデートが用意され、オールドマンエミュー製のサスペンションシステムやサスペンションリフター、より新しい世代のトヨタ製あるいはウィルウッド製大型ディスクブレーキも装着が可能に。
この他のオプションではLEDヘッドライト、ロールケージ、ライトバー、トーイングバー、ウインチなども揃い、ボディカラーの指定も(当然ながら)可能です。
このエレクトリックコンバージョンは「車両持ち込み」が基本となっており、ランドクルーザーのショート (FJ40)、ミドル (FJ43)、およびロング (FJ45) ホイールベースバージョン、さらには左ハンドル (LHD) と右ハンドル (RHD) の両方のに対応するほか、ハードトップ、ソフト トップ、ステーション ワゴン、ピックアップなどのさまざまなボディ スタイルと組み合わせることも可能であるとアナウンスされています。
このエレクトロモッド実施に際しては、まず車体を全部バラバラにし、ラダーフレームをベアメタル状態にまで戻すところから始まるそうですが、そのためインテリアの指定も自由自在だとされ、しかし基本仕様であってもブリッジ・オブ・ウィアーレザーによる装飾、カスタムセンターコンソールと新しいフロアマット、さらにはApple CarPlayを備えたインフォテインメントタッチスクリーン、Hi-Fiオーディオ、バックカメラ、最新のエアコンなどが含まれており、一気に近代化が図られるとともに、EVならではの静かさを生かした高級感のある空間が与えられるもよう。
インバーテッドの創設者であるハリー・ミリントン氏は「これらの車両を注文する人は、ジャッキアップして大きなホイールを装着したいか、オリジナルに近い状態に保ちたいかなど、自分が何をしたいのかという独自のビジョンを持っているでしょう。 この利点は、短いホイールベース、長いホイールベース、またはその中間のホイールベースを選択できることです。 ハードトップ、ソフトトップ、またはピックアップトラック。 さまざまなバージョンがたくさんあり、どれも本当にクールです。」とコメント。
同社はすでにレンジローバーのエレクトロモッドを多数世に送り出しており多数の実績を誇りますが、その価格は安くはなくコンバージョン費用は195,000ポンド(現在の為替レートにて3780万円)からという設定です。
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参照:Inverted