>BMW(ビー・エム・ダブリュー) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

次世代「電動」Mモデルは自社製モーターに高度な制御を組み合わせることで「これまでに見たものをすべて上回る」。BMW史上最高のパフォーマンスを発揮か

次世代「電動」Mモデルは自社製モーターに高度な制御を組み合わせることで「これまでに見たものをすべて上回る」。BMW史上最高のパフォーマンスを発揮か

| BMWは現時点でEVにおいて一定のアドバンテージを持っていると考えていいだろう |

もしかすると電動化時代に入ってはじめてBMWは「悲願のスーパーカー」を実現できるのかもしれない

さて、BMWはトヨタ同様に「マルチパワートレーン戦略」を採用しており、現在でも新しいガソリンエンジンの開発を継続している自動車メーカーの一つです。

その一方で電動化にも積極的に取り組んでおり、直近のニューモデルにおいてはガソリンエンジンに加え電動モデルを用意することも多くなっていますが、ハイパフォーマンスブランド「M」においては小排気量エンジンへの移行を嫌っており、実際にM社の責任者であるフランク・ファン・ミール氏は「我々はライバルのように4気筒エンジンを使用することはない」と暗にメルセデスAMGを批判したことも。

BMW
BMW「Mカーではダウンサイズされたエンジンを用いることはない。直6とV8で行く」。メルセデスAMGとは真逆の方向にてハイブリッドスポーツへとアプローチ

| BMWはあくまでもガソリンエンジンをメインだと捉え、エレクトリックモーターはその補佐にとどめる | バッテリーの重量やコストを嫌い、これによって軽快さが失われないようにしたいのだと思われる さて、 ...

続きを見る

ただしBMWはMモデルの電動化によって「すべてを過去のものに」

そこで今回報じられているのがフランク・ファン・ミール氏の電動版Mモデルに関するコメントで、同氏によれば「これまで見たものすべてを上回る」。

BMWは数年前からこの「電動版Mモデル」の開発に取り組んでおり、実際に次世代電動プラットフォーム「ノイエクラッセ」をベースとして、クワッドモーターを搭載し、最大1,341馬力(1,000kW)、つまり1メガワットのパワーを発揮するプロトタイプをテストしています。

52293719973_6c266e3bfc_b

そして興味深いのは、このエレクトリック・スポーツの心臓部とも言えるモーターにつき、BMWはサプライヤーからの供給に頼らず自社での開発を行っているという事実で、フランク・ファン・ミール氏はM3/M4に積まれるS58エンジン、M5に積まれるS68エンジンと同じく、この新しいエレクトリックモーターが「電動スポーツのベンチマークになる」とも。

参考までに、ピュアエレクトリックではなくハイブリッドではあるものの、マクラーレン、フェラーリ、ポルシェ、ケーニグセグ等ではエレクトリックモーターの供給を外部に頼っており、しかしフェラーリは今後「エレクトリックモーターはガソリンエンジンに代わる存在として捉え」自社で製造を行うことをアナウンスしていますね。

BMW
BMWがエレクトリックモーターの制御に関する新技術を特許出願!パフォーマンスを失わずに航続距離を確保する「新型デフ」装備、これはなかなか面白そう

| 各社ともEVのパフォーマンスと効率とを両立させる様々な技術を開発中、ここへきて各メーカーの「色」が出てきたようだ | 意外と自動車メーカーによって技術の「差」が出るかもしれない さて、電動化時代に ...

続きを見る

いったい電動版Mモデルはどんなクルマに?

現在この「電動版Mモデル」は開発の初期段階にあると思われるため、最終的にどのようなクルマとなるのかはわからないものの、現段階では「クワッドモーター」搭載、そして0-100km/h加速は3秒以下(つまりBMWは史上最速)になると見られており、エレクトリックモーターは水冷あるいは油冷による冷却が検討中(冷却システムそのものがほかのノイエクラッセとは異なる)、そして800Vアーキテクチャ採用によるDC急速充電が可能となるもよう。

BMWがクワッドモーター搭載の「ハイパーMカー」試作車を公開!超ワイドボディ、いったいいつの間にこんなクルマを作ってたんだ・・・
BMWがクワッドモーター搭載の「ハイパーMカー」試作車を公開!超ワイドボディ、いったいいつの間にこんなクルマを作ってたんだ・・・

| このMカー試作車はとんでもないパフォーマンスを発揮しそうだ | 意外やBMWはエレクトリックハイパフォーマンスカーの開発をかなりの段階にまで進めていたもよう さて、突然ではありますがBMWのハイパ ...

続きを見る

そしてもちろんこの電動版Mモデルは途方も無いパワーを発揮するだけではなく、そのパワーとトルクを数ミリ秒単位(あるいはそれ以下)で制御できするシステムを備えることになりますが、フランク・ファン・ミール氏によれば「2モーター、後輪駆動」セットアップも検討しているとのことで、何らかの具体的な情報が公開されるのを楽しみに待ちたいところですね。

なお、少し前にはランボルギーニも「ピュアエレクトリック時代には、ガソリンエンジンとは全く異なる異次元の制御が可能になる」と語ったことがあり、というのも「吸気と爆発を繰り返すこと」でパワーとトルクを発生させるガソリンエンジンは緻密な制御を行うことが構造上不可能であり、しかしエレクトリックモーターであればそれが可能になるから。

そしてBMWの場合だと、他社に先駆けてEVを作ってきたというノウハウもあって「ライバルよりも一歩先んじた」制御を行うことができる下地を持っているのかもしれませんね。

合わせて読みたい、BMW関連投稿

BMW
BMWが公式に「iM3」は登場しないと語る。「Mという文字は情熱を表し、iのような技術を表現する文字とは相容れない。M3はどんなパワートレーンを積んでもM3です」

| BMWは使用しない文字列であっても「予防的に」商標出願を行うことで知られている | 実際に電動版M3が登場した場合には「M3」のあとに何らかの文字がつくのかも さて、つい先日「BMWがiM3の商標 ...

続きを見る

BMWが2025年に生産を開始する「ビジョン ノイエ クラッセ X」を正式発表。現段階ではコンセプトにとどまるも、これに近い内外装で発売されれば大きな話題となりそうだ
BMWが2025年に生産を開始する「ビジョン ノイエ クラッセ X」を正式発表。現段階ではコンセプトにとどまるも、これに近い内外装で発売されれば大きな話題となりそうだ

| BMWのデザインはここへ来て大きく変革を遂げ、新しい時代へと向かう | シンプルでありながら強い存在感をアピールする姿は「さすがBMW」である さて、BMWが予告していた「ビジョン ノイエ クラッ ...

続きを見る

BMW
BMW「次世代M3は純電動車となります。いったんそれに乗れば、その魅力に抗うことはできず、(サウンドは別として)ガソリンエンジンの存在を忘れるでしょう」

| 一方、ガソリンエンジンを搭載するM3もピュアエレクトリック版と「併売」されることに | なお、次世代3シリーズにも「ピュアエレクトリック」「ガソリン」が用意されることになるようだ さて、BMWは「 ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->BMW(ビー・エム・ダブリュー), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , ,