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新型アウディRS3がニュルを7分33秒123で走行しBMW M2から「コンパクトカー最速」の座を奪還。3年前の自身の記録を7秒、M2の記録を5秒も短縮

新型アウディRS3がニュルを7分33秒123で走行しBMW M2から「コンパクトカー最速」の座を奪還。3年前の自身の記録を7秒、M2の記録を5秒も短縮

| 「新型」アウディRS3はモデルチェンジではなくフェイスリフトではあるが、同一世代でここまでタイムを縮めるのは珍しい |

その主な変更内容は足まわりとトルクベクタリングに関するものである

さて、アウディがRS3(セダン)のフェイスリフトバージョンにてニュルブルクリンク北コースを走行し、7分33秒123という公式タイムをもって「コンパクトカー最速の座に就いた」と発表。

今回このRS3のフェイスリフト版をドライブし記録に挑んだのはレーシングドライバーのフランク・スティップラー、そしてこのタイムはBMW M2が保持していた以前の記録を5秒以上、そして従来型RS3の記録を7秒以上も短縮するもので、アウディにおいては「ニューモデル発表前に、プリプロダクションモデルをもってニュルへのアタックを行う」のがハイパフォーマンスモデルの通例となっているようです。

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もともと従来型アウディRS3は「ニュルブルクリンクの最速コンパクトカー」であったが

なお、現行アウディRS3はその登場前に7分40秒748というタイムを記録してニュルブルクリンク最速コンパクトクラスの座を獲得していますが、2023年8月にBMWがM2(G87)をもって7分38秒706を記録し王座を奪うことに。

アウディRS3
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そして新型アウディRS3はフルモデルチェンジではなくフェイスリフトモデルであるにもかかわらず2021年8月に記録したタイムを7秒以上も更新していて、これはいかにアウディが新型RS3のパフォーマンス向上に心血を注いだかということをあわらすひとつの事実かもしれません。

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同一世代で「7秒もニュルブルクリンクのタイムを短縮するというのは異例中の異例であり、その主要因となったのはエンジンではなく「足回り(エンジン自体は2.5リッター直列5気筒ターボ、400馬力のまま)」。

具体的にはピレリPゼロRセミスリックタイヤ、(オプションの)アダプティブダンパーコントロールを備えるRSスポーツサスペンション、セラミックディスクブレーキ、そのほかはシャシーのファインチューンによるものだとされ、加えてクワトロシステムにはトルク配分の微妙な変更、ブレーキトルクベクタリングの更新、さらには(車両制御システムである)モジュール ビークル ダイナミクス コントローラーの搭載といった変更も。

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ブレーキトルクベクタリングなどの微調整によって新しいRS3はコーナー進入時に、よりスムーズに旋回します。これにより、遅くともコーナーの頂点からコーナーを抜けるときに、車両をより早く、より適切に配置できます。その結果、頂点からコーナーの出口までのステアリング角度が低くなり、摩擦が少なくなり、加速が早くなり、その後の各ストレートに勢いとスピードを持ち込むことができるのです。

アウディ スポーツ レーシングおよび開発ドライバー フランク スティプラー
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出力向上を行わなくともこれほどまでにタイムを縮めることができるというのは驚きでしかなく、こういった事実を鑑みるに、まだまだクルマには進化の余地が残されており、さらにピュアエレクトリックカーであれば「なおさら」なのかもしれません。

現在のところ新型アウディRS3は「発表前」ではありますが、近日中に発表と発売がなされ、8月下旬から注文が可能になるとアナウンスされていて、価格については現行モデルから「やや」高くなると見られています。

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    参照:Audi

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