久しぶりにスゴいの見たな・・・。中国の会社がハチロクの車体を3Dスキャンしレプリカのモノコックとパネルを販売、これで「新車のハチロク」を作れるように

Image：Alibaba

｜　こういったビジネスがまかり通っていることが恐ろしいが、この会社はほかにもランドクルーザー、ディフェンダーなど人気車種のレプリカボディを販売している　｜

しかも「まとまった」数量を購入すれば割引を受けることもできるようだ

さて、「頭文字D」での活躍にて「もっとも象徴的なネオクラシック・ジャパニーズスポーツ」の地位を確固たるものとをしたAE86世代のトヨタ・カローラ・スプリンター（ハチロク）。

すでに（とうの昔に）生産が終了しており新車を購入することはかないませんが、今回なんと中国の江蘇省奥圓汽車工業公司（Jiangsu Aodun Automobile Industry）がアリババにて「ハチロクのレプリカボディ」を販売してちょっとした話題に。

このボディは本物のハチロクのボディをそのまま「新規に」コピーし製造したもので、さらには大量生産が可能となっており、なんと「大量購入割引」までもが設定されています。

これによって「新車の」ハチロクを作ることが可能に

なお、この江蘇省奥圓汽車工業公司は 、ゼネラルモーターズと中国第2位の自動車メーカーであるFAW（中国第一汽車集団）の合弁会社「FAW-GM」のサプライヤーで、それなりの技術力を持つことが想像できますが、アリババに掲載された画像を見るに、（ドットから察して）実際のハチロクのボディを3Dスキャンし製造するものだと思われます。

よって、製造技術や鋼板のグレードが「確かなもの」であれば、本物のハチロクに匹敵する品質を持つ可能性があり、しかもドナーカーを見つけて「完全に分解しレストアする」のに比べて大きく手間を省くことができ、さらにはロールケージを組み込むなど「お好みの」カスタムも容易となるのかもしれません。

ちなみに最低受注数量は「5台から」で、その場合の価格は9,500ドル（現在の為替レートにて約139万円）、10台からだと9,000ドル（約131万円）、15台以上だと8,500ドル（124万円）。

ただし「車台番号」を取得することは困難（というか不可能）だと思われるので、これを使用して「公道走行可能な」クルマを合法的に作ることはできず、しかし「廃車になったハチロク」を購入し、車台番号を移し替える猛者が登場することも想像できます。

このほかにもワーゲンバス、ランドクルーザー（FJ40）など多数の「複製」パーツが販売されていた

なお、この江蘇省奥圓汽車工業公司の恐ろしいところは、このハチロクだけではなく、ランクル（FJ40）やフォルクスワーゲン・タイプII（ワーゲンバス）、ランドローバー・ディフェンダーなどのボディおよびボディパーツを販売していること。

同社は多くの自動車メーカーにパーツを供給しているようですが、それら自動車メーカーのクルマを許可なく「コピーして」販売しているということになりそうです（現行車種については”コピーではなく本物”のパーツの横流しを行っているかもしれない）。

すでに中国は「コピー」の時代を脱し、あらたな段階に差し掛かっていると認識していたものの、「久しぶりにスゴいの見たな・・・」という感じですね。

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参照：Alibaba, THE DRIVE