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VWが北米にて伝説のタフネスブランド「スカウト」をリブート。「テラ」「トラベラー」2モデルをEVとして発売、このシンプルさは現代では高い評価を受けそうだ【動画】

VWが北米にて伝説のタフネスブランド「スカウト」をリブート。「テラ」「トラベラー」2モデルをEVとして発売、このシンプルさは現代では高い評価を受けそうだ【動画】

Image:Scout

| 新生「スカウト」はフォルクスワーゲンにとって起死回生をかけたプロジェクトである |

現在のアメリカ市場では高い競争力を発揮する可能性を秘めていると言って良さそうだ

さて、フォルクスワーゲンは新しく「スカウト」ブランドを復活させ、今回SUVとピックアップトラックの二種を発表していますが、このスカウトとはかつてアメリカの「インターナショナル・ハーヴェスター」社が製造していたクルマの名で、1961年から1980年にかけてジープのライバルとして製造・販売されています。

その後インターナショナル・ハーヴェスター1985年に廃業し、そのうちトラック部門は「ナビスター・インターナショナル」として存続していたところ、フォルクスワーゲンは2020年にこのナビスター・インターナショナルを買収し、今回新しく「スカウト」を復活させたわけですね。

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VWが米国市場にてジープのライバルとして知られた「スカウト」をピュアEVにて復活させトラックとSUVを発売すると発表!面白いことになりそうだ
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新しい「スカウト」テラ・SUV / トラックはこんなクルマ

ただ、今回復活した「スカウト」は社名ではなくブランド名となっていて、新しく登場したクルマの名は「テラ トラック」と「トラベラー SUV」。

つまり「スカウト」はかつての車名からブランド名となり、「テラ トラック」と「トラベラー SUV」がそのブランドから発売される車名ということに。

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いずれもオリジナルのスカウトにインスパイアされたレトロな外観を持っていて、これは「先進性」を打ち出すことが多いEVにおいてはある意味で新鮮かもしれません(新生スカウトはEVブランドである)。※ドアハンドルもフラッシュマウントではない

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基本的なデザインは両モデルにて共通しており、フロントだとオールドスクールなグリルを模したフロントにLEDデイタイムランニングランプが組み込まれ、シンプルながらも無骨さを感じさせます。

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実際のヘッドライトはこのLEDバーを挟んでの「クワッド」。

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テラ トラックのリアだと(フロント)グリルを反復した形状を持つLEDランプがテールゲート全面に組み込まれ、やはり「シンプル」。

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光るとこう。

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トラベラーSUVはスペアタイヤを背負うため、テールランプのデザインが異なります。

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ちなみにトラベラーSUVのDピラー形状はなかなかに印象的。

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必要なパーツが車体に美しく「インテグレート」され、そのおかげでスマートな外観を実現できているようですね。

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新しいスカウト「テラ トラック」と「トラベラー SUV」のスペックは未確定

現時点では(おそらく認証中と思われるので)正確なスペックは公表されていませんが、「予定」としては一回の満充電航続距離あたり約563kmを走行でき、それぞれオプションにて「ハーヴェスター」と命名された発電機を搭載することで航続距離を805kmまで延長可能。

出力は不明ではあるものの、最大トルクは1,000Nm、時速0-60マイル(96km)加速は3.5秒であるとアナウンスされています(かなりの俊足)。

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車体構造はボディオンフレーム(いわゆるラダーフレーム構造)、最大35インチのタイヤを装着可能だとされ、地上高は30cm以上、渡河能力は約90cm。

「オフロード仕様」には、フロントスタビライザーの切り離し、前後のメカニカルロッカー、ソリッドリアアクスルが搭載されています。

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そのほか800ボルトのアーキテクチャ、双方向充電、最大350キロワットの充電能力を備え、高い牽引能力、そして2つの120ボルトの電源アウトレットと1つの240ボルトのアウトレットを装備するなど、実用的な装備が満載となっており、「価格次第では」非常に高い競争力を発揮するかもしれませんね(エントリーモデルは750万円くらいだと言われている)。

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なおインテリアについてはわずか3枚の画像しか公開されておらず、ご覧の通りシンプルかつ質実剛健(しかしこれが高い評価を受けることになりそうだ)。

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新しいスカウトを紹介する動画はこちら

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参照:Scout

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