Image:Cheeheon Lee
| アルファロメオは2023年のF1撤退後、モータースポーツ活動の場をWECに移すとも言われている |
ただし親会社であるステランティスの「危機」により参戦が危うくなっているのかも
さて、アルファロメオがル・マン24時間レース、そして世界耐久選手権(WEC)に参戦したら?という想定のものと作成されたレンダリング、”Vita Nova(ヴィータ・ノヴァ)”が登場。
これは独立系デザイナー、Cheeheon Lee氏による作品で、かつて栄華を誇りつつも耐久レースの最高峰カテゴリから撤退した同社のモータースポーツ部門の「復活の狼煙」をイメージしたレーシングカーです。
アルファロメオはモータースポーツ黎明期から活動していた「名門」である
なお、アルファロメオは1910年の創業ですが、その創業初期そしてモータースポーツ黎明期から活動していたことでも知られ、フェラーリ創業者、エンツォ・フェラーリは1920年にアルファロメオにテストドライバーとして加入することでそのキャリアをスタートさせたのも広く知られるところ。※その後の1929年に「スクーデリア・フェラーリ」を設立している
Image:Cheeheon Lee
そしてこのヴィータ・ノヴァのフロントには「盾型」グリルが装着されることでその伝統をアピールし、リアには同社のハイパフォーマンスモデルにのみ装着が許された「クアドリフォリオ(四葉のクローバー)」をイメージしたものと思われるエキゾーストパイプ。
ちなみに”クアドリフォリオ”エンブレムが使用されるようになったのは1923年から。
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なお、アルファロメオのデザインは時代に合わせて変遷を続けており、よって「アルファロメオといばコレ」というデザインやディティールが(ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニのように)明確ではないように思われ、しかし強いて言えば「33ストラダーレ」がアルファロメオを象徴するクルマだとも考えてよく、そしてこのヴィータ・ノヴァのリアセクションは「33ストラダーレ風」。
そう考えるならば、やはりそのブランドを象徴するようなアイコニックなクルマが「必要」であり、それを長きにわたり(のちのモデルにそのイメージを反映させるなど)アイコンたらしめる活動もまた自動車メーカーにとって求められるひとつの行動なのかもしれませんね。
Image:Cheeheon Lee
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参照:Cheeheon Lee