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【衝撃】スバルBRZが電動スポーツカーとして復活?ヨーロッパ市場再参入の可能性も

スバルBRZ

| スバルがBRZの完全EV化を検討中。欧州の厳格な排ガス規制をクリアするための戦略とは |

スバルが「電動BRZ」投入を検討、欧州市場再参入の可能性も浮上

スバルがクロスオーバーEVに注力する一方、同社のパフォーマンス部門にも再び動きがあるもよう。

2023年に発表された「スポーツ・モビリティ・コンセプト」などを背景に、スバルは完全電動化されたBRZの導入を検討しており、実現すれば欧州市場への再参入も視野に入る可能性が報じられています。

現行BRZは欧州で消滅、復活の鍵は電動化か

この情報は、スバルヨーロッパのゼネラルマネージャーであるデビッド・デロ・ストリット氏が英Autocarの取材に答える形で明らかになったもの。

「選択肢は開かれている」としながらも、現時点では「アンチャーテッド」や「ソルテラ」「トレイルシーカー」といったクロスオーバーEVの販売が最優先事項であると述べています。

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Image:SUBARU

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なお、スバルはちょっと前まで「電動化はお金がかかるので自社では技術を開発しない。必要になれば他社から買う」とコメントしており、実際に「ソルテラ」「アンチャーテッド」や「トレイルシーカー」もトヨタとの共同開発(というよりはバッジエンジニアリングに近い)によるもので、こういった経緯を考慮すると、「電動版BRZ」についても完全自社開発とは考えられず、しかし現在トヨタは電動スポーツカーを持たないため、「トヨタのスポーツEVをスバル版に転用する」ことはできない状態です(ただ、水面下でトヨタとスバルが電動スポーツカーを開発している可能性はある)。

もしくは、先日「複数の日本の自動車メーカーとの協業の話が進んでいる」とコメントしたフォックスコンの「提携先のひとつ」がスバルという可能性も考えられ、しかし現在のところでは「何もわからない」のが実情です。

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「GR86」との関係性やトヨタとの協業にも注目

初代BRZはスバル主導によって開発が行われ、トヨタ86とともに2011年にデビュー、そして現行の第2世代は2020年に登場しています。

しかし、いずれもガソリンボクサーエンジンを搭載し、欧州の排ガス規制に適合できなかったため、同地域での販売は極めて限定的で、現行あるいは現行の延長線上のパワートレインを積む限り、法規的に「販売の継続は不可」。

しかしスバルとしてはこれまで築いてきたスポーツカーイメージをここで「失ってしまう」のは”もったいない”と考えているのか、これをなんとかして存続させようと考えているのかもしれません。

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なお、前出のデビッド・デロ・ストリット氏は、STIブランドの今後についても言及していて、「EVならAWDと高出力を両立できる」とし、スポーティなモデルにはむしろ電動化が適しているという考えを見せており、もしかするとスバルは「電動化」によってBRZ含むスポーツカーラインアップの拡充を狙っている可能性も見えてきます。

上述の通り、スバルとトヨタの提携に基づき、BRZと86は兄弟車として開発されてきましたが、過去にはスバルのEV開発マネージャーである井上雅彦氏が「現時点では両社にとってウィンウィンの関係が成り立たないため、BRZ(とGR86)の電動化は見送られている」とコメントしたことも。

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この判断に基づき、トヨタ側は(ガソリンエンジンを積む)GR86後継モデルを独自に開発しているとの報道もあり、今後スバルとトヨタは完全に別路線を歩む可能性が高いと見られ、トヨタはガソリン、スバルはピュアエレクトリックの道を歩むことになりそうです(この経緯からも、やはりトヨタは電動スポーツカーにつき、現時点では開発を行っていないのかも)。

EV版BRZのヒントは「スポーツ・モビリティ・コンセプト」に?

スバルは2023年、クーペスタイルのEV「スポーツ・モビリティ・コンセプト」を公開していますが、これは高めの車高、フューチャリスティックなデザイン、そしてAWDの電動パワートレインを持つこと一台。

仕様詳細は明かされていないものの、スバルはこのクルマの開発を具体的に進行させている可能性も考えられ、これが「次期BRZと次期WRX STI」とに分化するのかもしれません。

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Image:SUBARU

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ハイブリッドの可能性は? ⇒ ほぼゼロ

なお現行BRZにハイブリッドを搭載して「規制を乗り切る」というアイデアも考えられる一方、井上氏はパッケージングの問題を理由にこれを明確に否定。

現行のBRZに使用されるプラットフォームをハイブリッド用に改装するよりも、専用EVスポーツカーとして一から設計する方が現実的だと語っており、この線からもスバルは「本気でEVへのシフト」を念頭に入れている可能性がありそうです。※現在では内燃機関存続の可能性も浮上しているが、スバルは「2035年に欧州で内燃機関搭載車の販売が禁止」されることを受け、今から内燃機関搭載車にコストをかけることはできないともコメントしている

BRZの復活はまだ確定事項ではありませんが、スバルの動きは確実に電動スポーツモデルに向かっていると考えてよく、ファンにとっては希望の光となるニュースでもあり、今後の動向に注目が集まります。

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参照:Autocar

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