■そのほか自動車関連/ネタなど■

米国で新車ローンの長期化が加速、7年以上のローン契約が過去最高に。それもこれも「新車が高くなりすぎたから」。日本は残クレにてこの問題も解消可

米国で新車ローンの長期化が加速、7年以上のローン契約が過去最高に。それもこれも「新車が高くなりすぎたから」。日本は残クレにてこの問題も解消可

| 日本においても、「所得に対するクルマの価格」が上がりすぎている |

今後、クルマや不動産は「高嶺の花」になってしまうのかも

現在世界規模でのインフレ、そしてそれによる家計の圧迫、可処分所得の減少が報じられていますが、アメリカでは、新車購入者の22.4%が84か月(7年)以上のローンにサインしていることが明らかに。

つまり多くの人にとって、新車購入は「毎月の支払いを抑えるために長期ローンを組むか、高額な月額を覚悟するか」という難しい選択となっている現状が浮き彫りとなっています。

アメリカでは自動車ローンの支払い遅延が「過去30年で最悪」レベルに。車両価格や金利の上昇に「給与の上昇が追いつかず」支払い困難となるケースが増加
アメリカでは自動車ローンの支払い遅延が「過去30年で最悪」レベルに。車両価格や金利の上昇に「給与の上昇が追いつかず」支払い困難となるケースが増加

| さらにはインフレによる生活費の高騰が拍車をかける | 主に「支払い困難」となるのは所得が高くない「無理してクルマを買った」層である さて、「新車価格の高騰」「インフレ」が叫ばれる昨今ですが、これの ...

続きを見る

米国では新車購入時に「6年ローン」が主流に

エドマンズ報じたところによると、米国での新車ローン契約は6年(72か月)ローンが36.1%と最も一般的で、次いで7年ローンが21.6%を占めるのだそう。

一方、かつて主流だった5年ローンは19%まで低下し、短期ローンはますます少なく、4年ローンは6%、3年ローンはわずか4%に留まります。

L1002173

さらに、8年ローン(96か月)は1%未満ながら増加傾向にあり、ローン長期化傾向への警鐘ともなっていますが、これは「いままでの5年ローンと同じ毎月の支払額に収めるには、支払期間を延長するしかない」「あるいは毎月の支払額を減らすべく、より長いローンを組まざるを得ない」という傾向を示唆しているのだとも考えられます。

ローン期間新車ローンのシェア
3年4%
4年6%
5年19%
6年36.1%
7年21.6%
8年<1%(増加中)
ボクは今、フェラーリ・ポルトフィーノの中古車を購入しようと考えている!その支払総額、ローンで購入した際の月々の支払いはこんな感じ
ボクは今、フェラーリ・ポルトフィーノの中古車を購入しようと考えている!その支払総額、ローンで購入した際の月々の支払いはこんな感じ

| フェラーリ・ポルトフィーノの人気は比較的高く、現在のところ相場は高値安定 | 現在のところ、どれくらいの期間を乗り続けるかはわからないが さて、先般より検討している「フェラーリの追加購入」。特に明 ...

続きを見る

長期ローンでは「負の資産」リスクも増加

ローン期間が長くなるとそのぶん金利がかさみ、トータルでの支払総額も膨らみます。

84か月ローンの平均利息は$15,460(約228万円)にものぼり、5年ローンより約$4,600(約68万円)多くなるそうですが、84ヶ月ローンを組む際の問題点は「金利」だけではなく「下取り価格」についても及んでいて、84ヶ月ローンを組み、それを払い終わったとしても、84ヶ月つまり「7年落ち」のクルマの下取り価格は平均して26.6%。

つまり新車購入時の「頭金」としては不足している可能性が指摘され、この状況で消費者がまた新車を飼おうとなると、「より大きな金額を借りねばならず」、そしてその金額を支払うために「より長い期間のローンを組む必要がある」という負のスパイラルへと陥ることに。

79

ブログ
米にて自動車ローン残高が過去最高に、そして新車ローンは平均して月10.5万円、中古でも7.5万に。支払い遅延率は7%を超えるも「まだ危険水準」ではないもよう

| もともとアメリカは「借金大国」だとは言われているが | それにしてもここまで新車価格やローン支払い額が高騰してしまうとは さて、アメリカでは自動車ローン残高の額が増え続けているという報道が何度かな ...

続きを見る

要するに、長期ローンは「金利負担」「下取り価格の減少」というダブルでのマイナス資産を形成してしまい、消費者にとっては大きな負担となることを意味します。

「お客様に最長ローンを勧めることは避けています。ライフステージが変わり、トレードインするときに大きなマイナス資産を抱えるのは、お客様にとっても我々にとっても良くありません」

Galpin Motors(ロサンゼルスの自動車ディーラー)運営担当副社長 マイク・シュワルツ

「購入者は手元でコントロールできる少数の手段を使って、支払いを管理しようとしています。ローン期間を延ばす、融資額を増やす、頭金を少なくする――これらはいずれもトータルコストを増やす可能性があります」

エドマンズ インサイトディレクター イヴァン・ドゥルーリー

L1013722

現在の米国の新車市場では、車両価格の上昇に伴い、消費者は長期ローンや高額ローンに頼らざるを得ない状況が進んでいて、リースという選択肢は残るものの、(リースは)条件や制約があるために、多くの人にとっては「高額月額を支払うか、車より長いローンを組むか」の二択というのが現在の「実情」。

トヨタ・ランドクルーザー
高額なクルマを購入できるかどうかは「お金があるかどうか」よりも「お金の計算ができるかどうか」。多くの人が自分は「そのクルマを買える」ことに気づいていない

| たとえば、ランドクルーザー250は頭金ゼロでも月44,000円で購入が可能である | お金は使い方次第、考え方次第で「どうにでもなる」 さて、今回ぼくはランドクルーザー250につき「クレジットカー ...

続きを見る

こういった状況を見るにつけ、「残クレ」を選択できる日本はなんだかんだ言われながらも「幸運」なのかもしれません。

あわせて読みたい、関連投稿

レクサス
なぜ「残クレ」(残価設定型クレジット・ローン)はここまで批判されるのか?「残クレアルファード」「残クレレクサス」の歌までが作られる背景とは

| 残クレそのものが問題ではなく、残クレを理解せず飛びつく人々、残クレで購入した身の丈に合わないクルマを自慢する人々を問題視しているのであろう | さらには「残クレ」を利用する典型的な人々のイメージが ...

続きを見る

日本初、自動車ローンの金利比較サイト「クラウドローン」登場。ディーラー金利の半分あるいはそれ以下の金利でお得にローンを組める可能性も
日本初、自動車ローンの金利比較サイト「クラウドローン」登場。ディーラー金利の半分あるいはそれ以下の金利でお得にローンを組める可能性も

| 自動車ローンはディーラーにて組む必要はなく、実際はどこで組んでも構わない | 一般に「ディーラーローン」はディーラーの大きな収益源である さて、自動車購入時の最大の悩みが「支払い」かと思います。「 ...

続きを見る

日本初、自動車ローンの金利比較サイト「クラウドローン」登場。ディーラー金利の半分あるいはそれ以下の金利でお得にローンを組める可能性も
日本初、自動車ローンの金利比較サイト「クラウドローン」登場。ディーラー金利の半分あるいはそれ以下の金利でお得にローンを組める可能性も

| 自動車ローンはディーラーにて組む必要はなく、実際はどこで組んでも構わない | 一般に「ディーラーローン」はディーラーの大きな収益源である さて、自動車購入時の最大の悩みが「支払い」かと思います。「 ...

続きを見る

参照:CARSCOOPS

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■そのほか自動車関連/ネタなど■
-, , , , , ,