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イタルデザインがホンダNSXをレストモッド?日本が誇る名車にイタリア流デザインを融合、「なにかとんでもないもの」が誕生するようだ

イタルデザインがホンダNSXをレストモッド?日本が誇る名車にイタリア流デザインを融合、「なにかとんでもないもの」が誕生するようだ

Image:Italdesign

| ホンダNSXにイタルデザインが挑む |

「ピニンファリーナのデザイン」をイタルデザインが再解釈

イタルデザイン(Italdesign-Giugiaro)が、1990年代を代表するスーパーカー「ホンダNSX」を題材にした新プロジェクトを突如予告。

マセラティ・ボーラ、ロータス・エスプリ、初代フォルクスワーゲン・ゴルフなど数々の名車を手掛けてきた同社ではありますが、ホンダNSXを「トリビュート」するというのが最新のプロジェクト。

一見すると夢のコラボであるように見えるものの、NSXにはピニンファリーナが関わった独自の歴史があるため「本当にイタルデザインが手を加えて良いのか?」と不安の声もファンの間で上がっているようですね。


イタルデザインとは?

イタルデザインは1968年にジョルジェット・ジウジアーロによって設立され、過去50年にわたり自動車デザインの世界をリードしてきた(ピニンファリーナと並ぶ)デザインハウスで、その代表作は上にあげた以外だと以下の通りです。

  • デロリアンDMC-12
  • ランチア・デルタ
  • トヨタ アリスト(初代)
  • スバル アルシオーネSVX
  • マツダ ルーチェ(初代)
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Image:Toyota

さらに近年では「日産GT-R50 by Italdesign」を手掛け、コンセプトモデルから限定生産車にまで昇華させた実績も存在します(GT-R50 by Italdesignでは製造も短頭種ている)。

日産R35 GT-R 50 by イタルデザインの売り物件がまた登場!なおGT-R 50は今年7月に受注を終了、予定台数の50台が完売したのかどうかはナゾのまま
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ホンダNSXの歴史と「デザインの壁」

ホンダのNSXプロジェクトは1984年の「HP-X コンセプト」から始まっていて、このクルマはピニンファリーナがデザインに関与し、ミッドシップV6エンジンや独創的なスタイリングが後のNSXへとつながります。※このほか、S2000についてもコンセプト段階においてピニンファリーナが関わっている

Honda-HPX-Concept (8)

Image:Honda

ホンダが40年前の画期的なコンセプトカー「HP-X」をレストアし公開。デザインはピニンファリーナ、ここで得た知見はのちのNSXにも反映される
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| さらにホンダはこのHP-Xコンセプトにて高度なエアロダイナミクス、先進的な運転支援デバイスを盛り込んでいた | ボクはこういった強烈なウェッジシェイプを持つクルマが大好きである さて、毎年夏の(ク ...

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そのため、ピニンファリーナのデザインを別の名門イタルデザインが再解釈するというのは、まるで既存のタトゥーを別のアーティストに描き直させるようなもの。

「果たしてオリジナルの魅力を損なわず、新しい価値を与えられるのか?」という点が最大の懸念です。

ホンダS2000の元祖「SSMコンセプト」はピニンファリーナデザインだった。S2000との差、そしてS2000を再評価してみよう

S2000はピュアさを貫いたからこそ今も変わらぬ輝きを放っている さて、今回は1995年の東京モーターショーにて発表されたホンダのコンセプトカー、「SSM」を紹介。これは見ての通り後のS2000へと繋 ...

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新しいNSXはどうなるのか?

イタルデザインは公式Facebookにて「アイコニックカーへのトリビュート」とだけ投稿し、ホンダとNSXのロゴをあしらったティーザー画像を公開したのみ。

現時点では「どの世代のNSXをベースにするのか」「ワンオフなのか、それとも限定台数にて製造し販売するのか」詳細は明かされていませんが、初代NSXのロゴが使われていることから、(二代目ではなく)90年代のNSXをモチーフにすることは間違いない、と見られています。


まとめ:イタリアと日本の名門タッグに期待

イタルデザインは、ピニンファリーナと同じく自動車デザイン史を彩ってきた存在です。

そのイタルデザインがNSXに挑むことで、往年の名車がどのように生まれ変わるのか——。

不安と期待が入り混じるなか、世界中のスーパーカーファンが続報を待ち望んでいる、というのがいまの状況であり、続報を待ちたいところですね。

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参照:Italdesign

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