
| レクサスの新型スポーツカーは「もっとも注目を集める」一台であるが、同時に「謎多き一台」でもある |
ニュルブルクリンクで「イエローステッカー」を確認
いよいよ発表が迫ると見られるレクサスLFR(実際の名称はまだ確定ではない)。
すでに「公式」としてティーザーキャンペーンが開始され、カモフラージュつきながらもいくつかのイベントにて公開されるなど徐々にその全貌が明かされつつあるという状況ですが、いまだ不明なのがパワートレーン。
そして今回、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで本格的な走行テストを実施しているレクサスLFAが目撃され、動画からは明確なV8エンジンのバリトン音が聞こえる一方(ただしこれがフェイクサウンドという可能性も否定できない)、「ハイブリッド」という決定的な証拠が確認されています。
レクサスLFAのパワートレーンはV8ツインターボ+ハイブリッドか?
その「証拠」とはリアウィンドウに貼られた黄色いステッカーで、これは車両に高電圧システム(=ハイブリッド)が搭載されていることを示す安全表示であり、クラッシュ時に救助隊がすぐ(パワートレーンの性質を)把握できるよう貼り付けが義務付けられているもの。※新型ポルシェ911ターボSのプロトタイプなど、他のハイブリッドモデルでも見られる
今回撮影されたプロトタイプは、大型固定リアウイング付きとウイングなしの2台で、どちらにも同じステッカーが確認されており、レクサスLFRには「コンフォート仕様」と「ハードコア仕様」の2つが投入されると言われていますが、いずれもハイブリッドパワートレーンを積むということになりそうですね。
コンセプトから市販モデルへ
トヨタ/レクサスはこのLFRにつき詳細スペックをまだ公開しておらず(それどころかGRブランドからも登場するのかどうか、同じモデルを市場によってGRとレクサスで住み分けるのかどうかもわからない)、しかし噂では、V8ツインターボ+トランスアクスルレイアウト、後輪駆動という構成が有力視されています。
なお、「トランスアクスル」はメルセデスAMG GTと同様のレイアウトでもあり、これまでの情報から判断するに、実際にAMG GTをベンチマークしていることは間違いないのかもしれません。
Image:LEXUS
ただ、ここに新たに加わる「ハイブリッド要素」は、トヨタにとって新しい挑戦であり、トヨタは長年ハイブリッド車を作ってきたものの、基本は「速く走るため」ではなく効率重視。
パフォーマンスを追求したハイブリッドシステムはLMP1レーシングカー(GR010)以外には存在しなかったというのもまた事実です。
そしてこれもウワサレベルではあありますが、このLFRは「LC」後継というポジションを獲得し、しかし従来のLC500hは快適志向であった一方mLFRはAMG、BMW M、ポルシェのような“本格スポーツカー”になると期待されています。
まとめ
- ニュルブルクリンクで走行中のLFRプロトタイプにハイブリッド警告ステッカーを確認
- パワートレインはV8ツインターボ+ハイブリッドの可能性大
- 市販型はトヨタ版とレクサス版が市場によって分かれる見通し
発売時期は未定ながら、活発なテスト状況を見ると正式発表はそう遠くないものと推測され、ぼくらは「発表時の衝撃」に備える必要がありそうですね。
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