
Image:Lamborghini
| およそ100台のランボルギーニが東京都内を走る |
ランボルギーニ・デイ・ジャパン2025:東京を熱狂で包んだ一夜
2025年10月27日、東京・有明アーバンスポーツパークが“情熱と革新のステージ”に変わり、そこで開催された「(ランボルギーニ デイ ジャパン)Lamborghini Day Japan 2025」には日本およびアジア太平洋地域から500名以上のオーナー、メディア、ファンが集結することに。
まさにこの夜、ランボルギーニの過去・現在・未来が一堂に会することとなったわけですね。
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100台を超えるスーパーカーが東京をパレード
イベントの幕開けは、東京湾岸の「海の森公園」から。
銀座や歌舞伎座前を経由し、レインボーブリッジを渡る壮観なパレードでは、100台を超えるランボルギーニが夜の首都を駆け抜けたといい、それはまさに「スーパーカー文化そのものを祝う“動く芸術展”」。
街そのものがランボルギーニの色に染まった瞬間です。
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CEOステファン・ヴィンケルマンが語る「日本市場の特別な存在感」
アウトモビリ・ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は次のように述べ、この言葉の通り、日本はランボルギーニにとってアジア最大、そして世界第3位の重要市場であり、かつブランドの発信地としての地位を確立していることが強調されています。
「東京は、伝統と革新が共存する都市。まさにランボルギーニの精神そのものです。
日本は、クラフトマンシップとデザインへの深い理解を持つ、私たちにとって特別な市場です。」
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アジア初公開:「フェノーメノ」登場
イベント最大のハイライトは、アジア太平洋地域初公開となった限定モデル「フェノーメノ(Fenomeno)」。
このモデルは世界限定29台の“Few Off(超少量生産)”シリーズで、ランボルギーニ史上最強のV12エンジン(835PS)に3基の電動モーターを組み合わせて総出力1,080PSを誇り、0–100km/h加速はわずか2.4秒、最高速は350km/hというクルマです。
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さらに「6Dセンサー」や最新カーボンセラミックブレーキ「CCM-R Plus」など、前例のない技術を採用し、軽量モノコック構造と先進エアロダイナミクスを融合させたこのモデルは、まさに“イタリアンデザインの伝統×最先端技術”の象徴といえる存在です。
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特別仕様「レヴエルト・アド・ペルソナム」:日本文化を映した美学
もう一つの主役は、「レヴエルト・アド・ペルソナム(Revuelto Ad Personam) ”ANIMAE”」。
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V12自然吸気エンジンと3基のモーターを組み合わせたHPEV(高性能ハイブリッド)で、ブランドの二面性――「伝統と革新」――を体現する象徴として発表されています。
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外装に採用されたのは白(ビアンコ・アソポ)から赤(ロッソ・コンス)へと縦方向にグラデーションする世界初の塗装表現。
これは「白=純粋と永続性」「赤=情熱とパフォーマンス」を意味し、日本の“紅白”文化から着想を得たというもので、インテリアだとエンジンスターターのフラップにも採用されています。
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内装もまた革新的で、運転席側と助手席側にはホワイトとレッドの対比構成が採用され、センタートンネルを境に“デュアルソウル(Dual Soul)”を演出し、ランボルギーニの「感性の二重性」を表現している、とのこと。
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なお、ここで採用されたのか新しい「L」をモチーフとしたモノグラムであり、これは今後他のモデルにも採用されることになるのかもしれません(あるいはスペシャルモデルのみのエクスクルーシブなディティールかも)。
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ピラー付け根にはおなじみの「スペシャルモデルであることを示すバッジ」。
「テメラリオ」も登場:完全ハイブリッド化を達成
屋外展示では、ランボルギーニの新たな戦略「Direzione Cor Tauri(コル・タウリ戦略)」を象徴する3モデルが勢ぞろい。
- レヴエルト(V12 HPEV)
- テメラリオ(新開発V8ツインターボHPEV)
- ウルスSE(PHEVスーパースポーツSUV)
これによりランボルギーニはスーパースポーツブランドとして世界初の“全車種ハイブリッド化”を達成したことが改めてアピールされていますが、興味深いのはランボルギーニにしかできないであろう「グランピング」っぽい展示。
ここではLM002、ウルスSE、そしてウラカン・ステラートが揃います。
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ヘリテージ展示とデジタル体験:未来と過去の共演
10周年を迎えた「ポロ・ストリコ」ブースではレーシング仕様に生まれ変わった「ミウラSVR」が登場したほか、デザイン部門「チェントロ・スティーレ」では、デザイン責任者ミッチャ・ボルカート氏によるライブスケッチが披露されたのもここ数回の「定番」。
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さらにApple Vision Proを活用したテメラリオのVR体験も実施され、最新技術を駆使した没入型プレゼンテーションで、ランボルギーニの「デジタル・ラグジュアリー」戦略を印象づけることとなっています。
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まとめ:日本が世界に発信する「ランボルギーニの情熱」
ランボルギーニ・デイ・ジャパン2025は、単なる展示イベントではなく、文化・技術・情熱の交差点。
限定モデルの初披露から、伝統と革新の融合、持続可能性への取り組みまで――この夜、東京は「ランボルギーニというアートの中心地」となり、ひとつの歴史を刻んだ瞬間として記憶されることになりそうですね。
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ランボルギーニ・レヴエルト アドペルソナム「ANIMAE」を紹介する動画はこちら
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