｜ ただし「プライオリティパス」用ラウンジはちょっとショボい ｜
それでもこの建築様式を「タダで」見れる体験は非常に重要である
さて、今回は北京訪問の際の発着に利用した北京大興国際空港（Beijing Daxing International Airport、空港コード：PKX）について。
2019年9月に開港した、北京で最も新しい大型国際空港ですが、その概要と特徴は以下の通りです。
1. 所在地と役割
- 所在地: 北京市大興区と河北省廊坊市広陽区の境に跨る
- 北京中心部からの距離: 天安門広場から南へ約46km離れているのみ
- 役割: 北京首都国際空港の過密状態を解消するための「北京首都第二空港」として建設される※北京首都国際空港は混雑が凄まじく、便が遅れる、入国や出国審査に異常に時間がかかるなど問題も多く、乗り継ぎが「うまくゆく」ことが珍しいほどだった
2. 特徴的なデザイン
- ターミナルビル: 世界的な建築家ザハ・ハディッドが設計した、独特な「ヒトデ」形の巨大なターミナルビルが特徴
- 世界最大級: ターミナルビルの面積は単体で世界最大級で、近未来的で美しいデザインが評価されている
- 効率性: 星形に広がるデザインのおかげで、チェックインカウンターから最も遠い搭乗ゲートまででも、徒歩で約600メートル（約8分）以内という、非常に効率的なレイアウトを実現
なお、上空から見ることができなかったのですが（通路側の席を選んだため）、空港はこういった形状を持っているようですね。
ちなみに空港と北京市内（草橋駅）との間には高速地下鉄路線（大興機場線）が通っており、これを利用すると空港への行き来が非常に便利です。
北京大興国際空港はこんな感じ
すでに「到着時」については以下にて公開しているので、今回は「出国時」の様子、そして出発ターミナルについて。
まずはホテルからクルマを（タクシーアプリにて）手配し草橋駅に到着。
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そこから高速地下鉄路線に乗って北京大興国際空港へと向かいますが、電車内はかなり空いており、スーツケースを納めておくスペースもあるので（ほかの人のじゃまになるのを気にしなくていい）快適そのもの。
そして空港に到着しても人が少なく・・・。
セキュリティチェックや出国審査もスムーズに通過（これまでの北京の空港は何だったんだと言う感じ）。
外に面している部分はこんな感じで・・・。
内側（中央側）はこんな感じ。
チェックインカウンターは独特な形状で・・・。
いたるところに中国的な演出がなされます。
とにかくこの形は驚異的としかいいようがなく・・・。
よく作ったな、という感じですね。
採光面積が広く「照明代を抑えることができる」のも特徴のひとつ。
空港自体は4階構成で、3階が国際線の出発ロビー、4階が国際線出発ロビー。
これは巨大な中国の「星」。
反対から見るとこう。
なお、グッチやルイ・ヴィトン、カルティエ、ディオールなどの免税店が入居しているのですが、これらは3階つまり国内線出発ロビーにあるため、つまり「なぜか4階から出発する国際線利用客はここへ行けない」ということに（実際、どうやっても行けない）。
よってこの免税店を利用できるのは「国内線出発（乗り継ぎ含む）利用時のみ」というわけですが、上海浦東国際空港 (PVG) であってもこういった「欧州ブランドの免税店」は入っていないので、中国では「国際線の出発ロビーではハイブランドの免税店が利用できない」というのがデフォルトなのかもしれません（不思議であるが、おそらくは中国政府の方針なのであろう）。
正確にいうならば、4F出発ロビーにも一応欧米ブランドの免税があり、しかし現時点では「BALLY」と「POLO」だけという非常にショボい状況です。
加えて、利用客が少ないせいか飲食店など「くつろげる」場所もごくわずか。
ただ、この建築美を見るだけでも十分に価値があり・・・。
ただひたすら「どうやって設計したんだろうな」と驚かされるばかり。
今のところ非常に空いていて利用しやすく、市内への移動も便利なので、北京に行くのであれば、この北京大興国際空港を選んでみるのも良いかもしれませんね。
なお、今回はプライオリティパスを活用して4階国際線出発ロビーにあるラウンジ「East Pacific Passenger Lounge」へと行ったものの、食事が提供される時間が限られており、ちょうどぼくが行った時間帯は「何も用意されておらず（カップラーメンだけはあった）」、正直「お金を払ってプライオリティパスに加入した人だったら怒るだろうな」というレベル。
参考までに、ダイナースにて利用できるラウンジもこの「East Pacific Passenger Lounge」なので、今のところ「ダイナースクラブに加入しているのであれば、プライオリティパスに別途加入するメリットは見いだせない」といった印象です。
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