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フェラーリの赤に「愛」を見た──ルイス・ハミルトンがいま語る、”新たな挑戦と情熱の源”とは

フェラーリの赤に「愛」を見た──ルイス・ハミルトンがいま語る、”新たな挑戦と情熱の源”とは

| ルイス・ハミルトンにとって「フェラーリ」は単なるレーシングチームではなく、人生に対する態度そのものである |

彼はF1、そしてモータースポーツを通じ、人生を「より良いもの」へと変化させようとしている

7度のF1世界王者にして、モータースポーツ史上最も成功したドライバー、ルイス・ハミルトン。

2025年、彼がスクーデリア・フェラーリHPへ移籍したというニュースが世界中のファンを熱狂させたことも記憶に新しく、しかしその裏にあるのは単なる「移籍劇」ではなく「人生と哲学の転換点」だったことが明らかに。

今回フェラーリが公式コンテンツとして、独占インタビューを通じてハミルトンが語る「情熱」「多様性」「未来への希望」を紹介しており、その内容を見てみましょう。

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■ フェラーリとの出会い:「それは“愛”だった」

ルイス・ハミルトンは、これまでメルセデスとともにF1の頂点を極め、105勝、104ポールポジション、7度のタイトルを手にしています。

そんな彼が2025年、スクーデリア・フェラーリHPへと移籍──それはモータースポーツ界がまさに震撼する瞬間。

「21歳のときに初めてF1マシンに乗ったときは、ただ興奮していた。でも今は違う。フェラーリの赤いマシンに乗り込むとき、そこには“愛”があるんだ」とハミルトンは語ります。

彼にとってフェラーリとは、単なるチームではなく・・・。

「フェラーリは歴史であり、文化であり、情熱そのものだ。赤は僕の好きな色のひとつで、イタリアの文化や食、表現すべてに心を動かされる。」

当初は文化的な違いに不安を感じていたというものの、「結局は人と人のつながり。橋をかければ、すべての壁は消える」ともコメント。


■ 「フェラーリの情熱は他とは違う」

ハミルトンはこれまで複数のチームを経験してきたものの、フェラーリには他とは異なる“情熱の空気”があるといい・・・。

「他のチームも素晴らしいけど、フェラーリの人々は感情を隠さない。良い時も悪い時も、それを全力で表現するんだ。それは本当に美しいことだと思う。」

彼は笑いながらこう続けます。

「イタリアでは食事の話でさえ情熱的だ。イギリスでは『フィッシュ&チップス』で盛り上がることなんてないだろ?」


■ 「ローマは一日にして成らず」──勝利への道は長くとも

フェラーリ移籍のニュースは世界的な注目を集め、しかし、ハミルトンはプレッシャーの中でも冷静な姿勢を貫くことに。

周囲は「最初から高いパフォーマンスを発揮する」ことを期待していたものの、たしかにハミルトンは移籍当初から「すぐに結果を残すことは難しいだろう」とも述べており、あくまでも「数年」というタームにてものごとを見ていることもわかります。

「フェラーリと僕が組むことは確かに大きなこと。でも“すぐ勝つ”なんてことはあり得ない。ローマは一日にして成らず──本当に、どのくらいかかったんだろうね?」

そして彼は静かに続け・・・。

「F1の世界は外からは見えない複雑さがある。ぼくができるのは、自分の準備に集中し、チームとともに成長し続けること。それが勝利への道だと思う。」


■ ニキ・ラウダとの絆:「お互いに学び合った」

2025年は、ニキ・ラウダがフェラーリで初タイトルを獲得してから50年の節目でもありますが、メルセデス時代、ハミルトンとラウダは深い信頼関係を築いたこともよく知られ、ハミルトンは彼の闘志を「最後の瞬間まで戦い続けた真のファイター」と称え、「ぼくらはお互いを教育し合ったんだ」と振り返っています。

「F1に来たばかりの頃、彼は僕を理解できなかった。でも出会って話をしてからは、お互いの壁が消えた。『君は僕と同じ、根っからのレーサーだ』と言われた時は本当にうれしかった。」

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■ クリエイティブな情熱と“Mission 44”

ハミルトンは、ファッションや音楽、映画制作など、多方面に活動を広げており、それについては時おり「うまく結果を残せないことに対する気晴らし」「正しくない」「レースに集中すべき」と言われるものの、彼にとっては“バランス”そのもの。

「創造的な活動は逃避ではなく、自分を支えるもうひとつの軸。働き詰めじゃ幸せにはなれない。どうやって自分を鼓舞し続けるか、それが大事なんだ。」

彼が設立した「Mission 44」財団は教育と多様性の推進に尽力しており、これもまた他のレーシングドライバーとは異なるルイス・ハミルトンの「知られざる一面」。

「ネルソン・マンデラやミシェル・オバマの言葉に学んだ。『彼らが低いレベルに落ちても、私たちは高く行こう』。意図を持って生きることが大切なんだ。」


■ ハリウッド進出と“次の夢”

さらにハミルトンは映画製作会社「ドーン・アポロ・フィルムズ」を設立し、映画『F1/エフワン』の制作にも深く関わっていることでも知られ、撮影、編集、音楽──あらゆる工程に携わったという彼は、「これまでの4年間は本当に特別だった」と振り返ります。

「ジョー・コシンスキー監督と初めて話した時、“ブラッド・ピットを出したい”と言われて、最初は冗談かと思った。でも、そこから本当に実現したんだ。」

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さらに将来の展望についてはこう語り、インタビューが締めくくられています。

「ストーリーテリングには力がある。暗い時代だからこそ、人を勇気づける物語が必要だと思う。コメディもやってみたいし、アニメ映画も構想中。数じゃなく質を大切にしたいね。」

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参照:Ferrari

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