
| たしかにあれだけGクラスがあふれる中、電動Gクラスは「まったく見ない」 |
忙しい人のための「1分まとめ」
- 史上最大級の値引き: メルセデス・ベンツ(北米)がG580に対し、購入・リース問わず1万ドル(約158万円)のインセンティブを導入
- 極端な二極化: ガソリン車のGクラスが2025年に過去最高の販売(4.9万台)を記録する一方、EV版は在庫が積み上がる事態に
- コスパの壁: 約2,500万円という超高価格帯に対し、航続距離やブランド特有の「サウンド・バイブレーション」を求める層とのミスマッチが露呈
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【2025年決算】メルセデス・ベンツ、BMWに屈す。Gクラスの販売が「過去最高」でも補えなかった「2つの誤算」とは
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憧れのゲレンデが「無音」になった代償
メルセデス・ベンツのアイコン、Gクラス。
その伝統的な武骨さと最新の電動技術を融合させた「G580 with EQテクノロジー」は、発表時こそ「その場で旋回できる(G-TURN)」などの新機能で注目を浴びた存在です。
しかし現実はまことに非情であり、北米ではベース価格約16.5万ドル(約2,500万円)に対してディーラーがさらに数万ドルのプレミア価格を乗せて販売した結果、ほとんどのユーザーは「同じ金額を払うなら、リセールバリューが確実で、あのV8サウンドが楽しめるガソリン車の方がいい」と判断することになった、と報じられています。※当然、プレミア価格は一瞬で廃止された
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メルセデス・ベンツ”電動Gクラス”、G580は失敗作?ガソリン版の1/7しか売れず「ディーラー在庫がまったく動かない」
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メルセデス・ベンツG580のスペックと市場での立ち位置
G580は4モーターを搭載し、驚異的なトルクを誇りますが、ライバルと比較すると課題も見えてくるのもまた事実。※そういえば、その場で回転できる「タンクターン」は最近まったく話題にならない
| 項目 | G580 (電気自動車) | G63 (V8ガソリン車) |
| パワートレイン | 4モーター (EQ Tech) | 4.0L V8 ツインターボ |
| 最高出力 | 579 hp | 585 hp |
| 0-100km/h加速 | 約4.1秒 | 約4.5秒 |
| 航続距離 / 燃費 | 約385km (EPA予想) | 約500km以上 (タンク容量) |
| 車両重量 | 約3,085 kg | 約2,500 kg |
| ベース価格 | $164,550〜 | $180,000〜 |
ポイント: 加速性能ではEVが勝るものの、重量は3トンを超え、航続距離は約385kmと長距離ドライブには心許ない数字。これが、冒険やステータスを求めるGクラス・オーナーにとっての「壁」となっている
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なぜそこまでこだわる・・・。メルセデス・ベンツがラスベガスの路上を使用し4台の電動Gクラス「EQG」にて同時タンクターンを披露する
| EVとして環境的にあまり褒められた行為ではないと思うが、なぜメルセデス・ベンツがここまでタンクターンにこだわるのかは謎である | タンクターンは「効率」とは真逆のところにあるように思えるが さて、 ...
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なぜ「1万ドル値引き」でも動かないのか?
メルセデス・ベンツは、当初リースのみに設定していた5,000ドルのインセンティブ(値引き)を購入にも適用し、さらに「1万ドル」へと倍増させているというのが現在の状況です。
しかし、それでも事態が好転するかは不透明だとされ・・・。。
- 富裕層にとっての「6%」: 2,500万円の車を買う層にとって、158万円程度の値引きは決定打になりにくいのが実情
- 中古相場への不安: ガソリン車が「値落ちしないクルマ」として有名なのに対し、EVは技術革新が早いため、数年後のリセールバリューに対する不安が根強く残っている
- インフラの壁: Gクラスで未開の地へ行く層にとって、充電スポットの有無は死活問題。V8エンジンという「信頼の証」を捨てるリスクは大きい
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新型メルセデス・ベンツ G 580 with EQ Technology Edition 1を見てきた。見た目は「まんま」ガソリン版Gクラス、これをEVだと見分けるのは難しい【動画】
| その価格2635万円、正直なところガソリン車同様の販売を期待するのは難しいかもしれない | EQSやEQE同様、1−2年で価格が大きく下がるのであればちょっと欲しいとは考えているが さて、メルセデ ...
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実際のところ、G580の売却価格は「致命的」だと思われ、「ガソリン版Gクラスと電動版Gクラスとの売却金額差」を考慮するならば、もっと大きな値引きでないと富裕層は動かないのかもしれません(お金を持っている人ほど合理的な判断をする傾向にある。よって値引きについても「適正」かどうかをちゃんと見極める可能性が高い)。
知っておきたい新知識:世界中で進む「EV戦略の修正」
メルセデス・ベンツに限らず、BMWやアウディなどの高級車メーカーも、現在「EV一本」からの戦略修正を迫られており・・・。
- PHEV(プラグインハイブリッド)の再評価: 電気の滑らかさとガソリンの安心感を両立したPHEVの需要が2025年には前年比9%増と伸びている
- 中国市場の異変: 世界最大のEV市場である中国でも、輸入ブランドのEVは苦戦中。地元のハイテクEV勢に押され、メルセデス・ベンツのブランド力だけで売るのが難しくなっている
こういった現状も踏まえ、多くのプレミアムブランドが「ガソリン回帰」の動きを見せています。
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| ポルシェのトップが認めた「EVシフト」の誤算 | 数年前のフォルクスワーゲングループは全体的に「客観的な判断を欠いていた」 「あの時の判断は、今の状況では正しくなかった」——。 2026年1月1日 ...
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結論:メルセデス・ベンツG580は「買い」なのか?
もしGクラス特有のデザインを愛し、かつ「静寂の中での圧倒的な加速」や「その場旋回(G-TURN=タンクターン)」といった最新テクノロジーを誰よりも早く手に入れたいのなら、今の「1万ドル値引き+即納」はいいチャンスかもしれません。※ガソリン版Gクラスは今でも「数年」の納車待ちを覚悟せねばならない
しかし、「資産価値」や「V8の鼓動」を重視するなら、依然としてガソリンモデルが正解であることは否定できず、G580をどう捉えるかどうかは「価値観とライフスタイル次第」。
こういった状況を見るに、「中古のG580はけっこうお買い得な価格で入手できるんじゃないか」と考えたりするものの、「出回る台数が少ないこと」「Gクラスというブランド力」に起因してそこまでの”安売り”がなされる可能性は非常に低い、とも考えています。
もちろんガソリン版よりは安価に購入できるとは考えますが、それでも「売却時」にはかなり悲惨なことになる可能性が高く、中古であっても手を出しにくいのがこのG580なのかもしれません。
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参照:CARSCOOPS


















