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やはり中古EVは「危険」?初期型テスラ・モデルSのバッテリー交換費用が「車両中古相場」の2倍、オーナーが絶望する

テスラ

| バッテリー交換350万円超の衝撃見積もり |

記事のポイント(3行まとめ)

  • 衝撃の見積もり: 初期型テスラ・モデルSのバッテリー交換費用が、中古車市場価格を大きく上回る約23,000ドル(約350万円)に
  • 資産価値の逆転: 車両本体の価値が150万円〜230万円程度まで下落する中、修理代がその2倍かかる「詰み」の状態が発生
  • 中古EVの罠: 圧倒的な加速や低燃費の裏に隠された、保証切れ後の「バッテリー劣化」という高額な時限爆弾の現実
Tesla
調査会社「EV価格は新技術採用によって2027年にはガソリン車よりも安くなります。ただし修理が困難になってコストは30%上昇し、保険に入れなくなるかもしれません」

| たとえEVの車両価格が下がったとしても、それに付随する新たな問題が生じることに | やはり新技術を「無理やり」普及させようとするのには課題が伴う さて、現在EV市場の成長ペースには鈍化が見られる状 ...

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「中古車両価格」はバッテリーの価値を超えて値下がりする

「電気自動車(EV)は(事故さえ起こさなければ)維持費が安い」――そんな常識がいま、中古EV市場で音を立てて崩れており、米国の掲示板Redditで公開されたテスラ・モデルSオーナーの悲痛な叫びが世界中で波紋を呼ぶことに。

このオーナーは2013年製のモデルSのバッテリー交換を検討したところ、提示された見積もりはなんと車両の時価の2倍に相当する金額で、まさに「修理するより買い替える方が安い」というEV特有の資産価値逆転現象が現実のものとなっているわけですね。

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バッテリー交換費用の衝撃的な内訳

ウィスコンシン州のテスラ・サービスセンターを訪れたオーナーが受け取った見積もりは、現在のEVオーナーにとって決して他人事ではなく・・・。

提示された2つの選択肢

  1. 標準パック(60kWh)への交換:
    総額13,830ドル(約214万円)。工賃はわずか580ドルですが、バッテリー本体が約13,250ドルと大半を占める
  2. 大容量パック(90kWh)へのアップグレード:
    総額23,262ドル(約360万円)。本体代18,000ドルに加え、フル容量を解放するためのソフトウェア解錠費用4,500ドルなどが必要に
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現在の2013年製モデルSの市場価値は、状態にもよりますが米国で10,000ドル〜15,000ドル(約155万円〜232万円)だといい、つまりアップグレードを選ぶとクルマの価値の2倍以上の現金を支払う計算になります。

車種概要・スペックと交換の背景

モデルSは2012年に登場したテスラの主力セダン。

当時は革新的な航続距離を誇りましたが、初期モデルはすでに10年以上が経過しており、バッテリーの劣化(デグラデーション)が目立つ個体が増えています。

テスラ
EVの修理費用が高額なことはわかっていたが。最新調査ではガソリン車よりも20%高額なこと、しかし「廃車率」は同等、フレーム修復を要する確率も低いことが判明

| もう少しEVが普及して修理手法が確立されたり、パーツ代が安くなったりすると逆にEVの修理費用がガソリン車よりも安価になる可能性も | なお、現在データの多くを占めるのは「テスラ車」である さて、米 ...

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スペックとコスト比較表

項目2013年製 モデルS (60)現行モデルS (参考)
バッテリー容量60 kWh100 kWh
中古車市場価値約155万円 〜 230万円(新車) 約1,300万円〜
公式バッテリー交換代約214万円 〜 360万円保証期間内のため実例少
工賃(参考)約9万円 (2.58時間)-
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EV
北米ではEVの事故請求が38%増加、修理費用は一般的なガソリン車の25%増し。しかし最新のガソリン車は「高度に複雑化」しているため修理費用はEV並み

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EVの「寿命」をどう考えるか?

今回のケースは、EVが抱える最大のジレンマを浮き彫りにしており、内燃機関(ガソリン車)であれば、エンジンが壊れてもリビルト品や中古部品で安価に修理できる可能性があるものの、しかしEVの心臓部であるバッテリーは車両価格の大部分を占める「巨大な電子部品」。

サードパーティ製の安価なバッテリー修理業者も登場していますが、テスラによるソフトウェアアップデートの制限や、高度な専門知識が必要なことから、ガソリン車ほど手軽な選択肢にはなっていないのが実情で、事実上「EVのバッテリー交換は現実的ではない」と捉えたほうがいいのかもしれませんね。

トヨタ
近年の新車は非常に高度化し修理コストが大幅上昇。あわせて保険料も17%高くなるなど負のスパイラルに。なおEVの修理費が高い理由についても究明される

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知っておきたい知識:なぜ「中古EV」は暴落するのか?

中古EVの価格が急激に下がる理由は、単なる年式落ちだけではなく、「バッテリーの健康状態が不明」というリスクが常に中古車査定価格を直撃しているから。

スマホのバッテリーが数年で持たなくなるほどではないにせよ、EVも急速充電の多用や過酷な気候条件で劣化が加速することがあり、今回のニュースのように「修理代 > 車両価値」となる可能性が高いクルマに対し、高値を付ける買い取り業者がいないのが現実です。

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結論

テスラ・モデルSは今なお魅力的なクルマではありますが、初期型の中古車を購入する際は「バッテリー交換という数百万円のリスク」が常に隣り合わせであることを覚悟しなければなりません。

Tesla
調査会社「EV価格は新技術採用によって2027年にはガソリン車よりも安くなります。ただし修理が困難になってコストは30%上昇し、保険に入れなくなるかもしれません」

| たとえEVの車両価格が下がったとしても、それに付随する新たな問題が生じることに | やはり新技術を「無理やり」普及させようとするのには課題が伴う さて、現在EV市場の成長ペースには鈍化が見られる状 ...

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もし中古EVの購入を検討しているならば、価格の安さだけに目を奪われず、必ず「バッテリーの健康診断書」を確認し、保証期間がどれだけ残っているかをチェックする必要があることは間違いなく、さもなければ、安く買ったはずの一台が「想像を絶する高い買い物」になってしまうかもしれません。

メルセデス・ベンツ
修理・保険問題に加えて英調査では「EVは歩行者と接触する可能性がガソリン車よりも2倍も高い」。急激にEVに対する逆風が強くなってきたようだ

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参照:Carscoops

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