| これだけの価格を出して新興EVメーカーのクルマを買うにはちょっと勇気が要求されそうだ |
さて、現在は拡大するEV市場の恩恵にあずかろうと様々な新興EVメーカーが登場していますが、ここで紹介する「ハンブル・ワン」もそのひとつ。
このハンブル・ワンを発売しようとしているのはカリフォルニア拠点にて活動を行う2020年設立の「ハンブル・モータース」で、他社との差別化を行う手段が「太陽光発電」です。
ハンブル・ワンはこんなクルマ
そこでこのハンブル・ワンについて、ボディ形状は5枚ドアを持つクロスオーバー。
ただしタイヤとタイヤハウスとのクリアランスはかなり小さく、タイヤの扁平率も低いため、そのルックスはある種スポーツカー的でもありますね。
なお、一回の満充電あたり走行可能距離は約800kmといいますが、太陽電池経由にて充電できるのは「1日で約97km」分のみ(降雨量が少なく日照時間の長い地域でないとこの数字は出ないのかも)。※ACとDCチャージャーにも対応
ただしそれでも、トヨタ・プリウスにオプション設定されているソーラーバッテリーの「1日充電して、実際に走行できるのは5kmくらい」というスペックに比較すると段違いの性能です。
そのほか、ハンブル・ワンの特徴としては「軽量化」「効率的なエアロダイナミクス」が挙げられ、これらによって「800km」という長い航続可能距離を実現しているようですね。
ただし画像を見る限りだと、フロントは「非常に空気抵抗が大きそうな」形状を持っており、しかしこれにもなんらかの「理由」があるのかもしれません。
ただしハンブル・ワンの価格は安くない
なお、このハンブル・ワンの価格は109,000ドル(1160万円くらい)。
つまり相当に高価なクルマということで、テスラ・モデルXやポルシェ・タイカン、アウディe-tron GT等と同じゾーン(ただし出力は2010HPとかなり高い)。
米国ではすでに予約受注が開始されており、現時点では20億円を超える額の予約金が集まっているといい、けっこうな人気があると考えても良さそうですね。
なお、納車は2024~2025年からを予定しており、まだまだ先ということになりますが、実際に発売できるかどうかについても注視が必要だとは思います。
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