| おそらく現在プリムスの権利を所有するのはステランティスだと思われ、是非復活させてほしいものだが |
これだけの「資産」を放っておくのはもったいない
さて、アメリカはなにかとフリーダムな国であり、それは自動車に対しても同様なのですが、その自動車の歴史の過程では様々な「トンデモカー」が作られています。
そしてそのひとつがプリムス・スーパーバードで、これは「プリムス・ロードランナー」をベースとしてNASCAR参戦のためのホモロゲーションを取得するために作られたクルマです。
当時(1970年代)としてはあまりに未来に行っていたためかいまひとつ売れ行きが芳しく無く、よって当時は2,000台程度が販売されたのみだといい、あろうことかエアロパーツを取り外して「普通のロードランナーに戻して」販売していたケースもあるのだそう。
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そこであるデザイナーが「新型プリムス スーパーバード」を考えた
そこで今回、ヘイデン・アンさんというデザイナーが「2045年型のプリムス・スーパーバード」を考案し、その過程とともにデザイン案を公開していますが、その様子がオリジナルのプリムス・スーパーバード以上に未来的であり、ここでその内容を見てみたいと思います。
まず、ヘイデン・アンさんはオリジナルのロードランナー、そしてスーパーバードのデザインを再確認し・・・。
未来のアメリカはどうなっているのか?と予想(サイバーパンクっぽい未来を思い描いたようだ)。
そして様々なデザイン案を作成。
いずれも特徴的なノーズそしてリアウイングが健在です。
そしてデザインがおおよそ固まった後にはパッケージングを考え・・・。
もちろん「ピュアエレクトリック」パワートレーンを採用し、バッテリーはセンターに細長く配置されているようですね。
それに肉付けを行ってゆき、デザインを完成に近づけます。
2045年モデルのプリムス・スーパーバードはこんなクルマ
そしてこちらが「完成形」のプリムス・スーパーバード。
「くちばし」「目」のようなデザインを持ち、初代プリムス スーパーバードよりもさらに「バード」感が増しているように思います。
こちらはリアから見たところ。
なお、この「くちばし」「巨大ウイング」が目立つ状態は「トラックバージョン」であり・・・。
通常モードだとこんな感じで「くちばし」「ウイング」が引っ込みます。
リアから見た通常モードはこう。
トラックモードだとこう。
このプリムス(プリマス)ブランドはもともとクライスラーが普及価格帯のクルマを扱うことを目的にスタートさせたブランドで、その歴史は1928年にまで遡ることができますが、1960年代に入るとダッジがその役目を担うようになり、プリムスの存在意義が曖昧になってしまいます。
その後は「バラクーダ」「イーグル」、そしてぼくの大好きな「プロウラー」などを発売するものの業績が向上せず、2001年には残念なことに活動を停止することに。
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ただ、そのブランドの所有権はそのままステランティス(FCA=フィアット・クライスラーとPSA=プジョー・シトロエンが合併してできた新会社)に移っていると思われるので、どこかの段階でぜひ復活させてほしいと思うのはぼくだけではないと思います(このスーパーバードのような飛び道具を放っておく手はない)。
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