今のところ「スポーツカーのSUV化」は新しい
フォードが「マスタングにインスパイアされたエレクトリッククロスオーバーを発売」する模様。※画像はX-TOMI DESIGNによるレンダリング
これはフォードが公開した「2019年の計画」の中に記されているもので、明確に”マスタング”の名は出てこないものの、これまでの話の流れから「そう推測できる」と言われているわけですね。
なお、現在では「スポーツカーをSUVに」してみたという例は思いつかず、意外なヒットになるんじゃないかと思ったり(マスタングは、フォードいわく”世界でもっとも売れているスポーツカー”でもあり、それのSUV版であれば広く受け入れられる可能性も)。
発売は2020年、走行可能距離はテスラ・モデルXを超える
今のところフォードはこのクロスオーバーについて多くを紹介しているわけではなく、単に「2019年に公開し、2020年に発売」と記載しているだけ。
ただし、これまでの話を総合するならば、フォードのエレクトリックビークルは一回の充電あたり走行距離が300マイル(483キロ)に達すると見られ、これが実現できるならば、テスラ・モデルX P100Dの「295マイル」を超える勢い(たぶん実現できない)。
加えてフォードはその充電方法において「自宅だろうが外出先だろうが極めて簡単」と述べているものの、スペック同様にその詳細は不明です。
フォードはやっぱり「トラック」重視
なお、フォードは急激な業績の悪化を受け、アメリカにおいては「マスタングとフォーカス・アクティブ以外」の乗用車からすべて撤退し、残りは「トラックとSUVのみ」。
つまりは完全にトラックとSUV偏重の自動車メーカーに生まれ変わろうということで、その「売れ筋」フォードF-150についてもハイブリッド含むエレクトリック化について言及していますが、現在のところフォードは他社に先んじることができるようなエレクトリック(EV/電気自動車関連)技術を持たず、これを「どうするのか」は不明。
そこで思い出すのが先日の「フォードとフォルクスワーゲンとの提携」で、この内容は「フォルクスワーゲンはフォード向けに小型のバンを製造し、フォードはフォルクスワーゲン向けにトラックや大型のバンを製造」。
加えて自動運転や電気自動車関連技術についても共同開発を行うとしており、どうやらフォードの「エレクトリック関連技術」はフォルクスワーゲンのそれをベースとしたものになりそうですね。