| ただしイーロン・マスクCEOのことなのでなんらかの勝算があるのは間違いない |
テスラオーナーが充電しにくくなることも間違いない
テスラが自社にて設置した充電器「スーパーチャージャーを開放する」模様。
これは今年後半にも行われ、かつ「すべての国と地域」が対象となるようですね。
テスラはすでに世界中に2700もの充電ステーション、5,000台以上のスーパーチャージャーを設置していますが、これによってテスラがほかのEVよりも充電しやすい環境にあるのは間違いなく、「テスラの販売を有利に進めていた理由の一つ」でもあったわけですね。
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— TesLatino 🚀 a.k.a. Rafael - Lover, not a hater. (@TesLatino) July 20, 2021
スーパーチャージャーを開放することによるテスラのメリットは?
さらに、スーパーチャージャーはテスラ専用であるために「そんなに混んでない」「充電したいときに充電できる」のもメリットだったわけですが、これを開放することで他社のEV販売も加速され、かつテスラオーナーが充電しにくくなる、ということも容易に想像ができます。
ただ、イーロン・マスク氏がボランティアを行うとは到底思えず、よってこの「スーパーチャージャー開放」の裏にはなんらかの意図があるものと思われ、たとえば今後増えるであろう他社の充電ネットワークとの乗り入れを行ったり、テスラオーナー以外には「割増料金」による課金を行うのかもしれません。
いずれにせよ、これがEV普及に拍車をかけることは間違いなく、というのも、今までEVが普及しなかった理由のひとつが「充電する場所がなかったから」。
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実際に「充電」問題にてEVオーナーの1/5がガソリンに戻っているという調査もあり(ぼくもその一人)、このスーパーチャージャー開放が今後どう働くのかは注目に値するところですね。
ただ、テスラのスーパーチャージャーは「専用」コネクタを持っているので、このコネクタを他社製EV用に変換できるアダプターが必要となるのは間違いない、と思われます。
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現在、様々な充電ネットワークが増えているが
なお、「家でEVを充電できる」環境にある人はあまり多くはなく、つまり自宅駐車場を持ち、さらに充電器を設置できる環境でないと「家での充電は無理」。
大阪だとその環境にある人は最大で35%くらいと聞いたことがあり、となるとあとは「外で充電するしかない」わけですね。
これは海外でも同じ事情だと見え、アメリカだとBlink Charging社、EVgo社、ChargePoint Holdings社、Volkswagen社のElectrify Americaが充電インフラの拡充に動いており、ジョー・バイデン大統領政権は最近、充電ステーションを含む電気自動車のインフラ整備に75億ドルを投じることを含む、「インフラ整備に1.2兆ドルを投資する」という上院の合意を受け入れたと報じられ、同様の動きが他の国や地域でも見られることになりそう。
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