| ただし「経験上」こういった時こそテスラ株は”買い”である |
ボクは長期的に見てテスラは継続成長を記録すると考えている
さて、テスラが2024年通年の業績を発表し、10年以上にわたる販売増加記録がついに途切れ、2024年には初めての年間販売台数減少を経験したことを報告することに。
一方で2024年第4四半期には新記録を樹立しているものの、年間の合計販売台数は2023年より少なく、依然として競争が激化する世界のEV市場による影響を見て取れます。
なお、今回の発表を受け、(サイバートラックの爆発事件もあってか)テスラ株は6%という大きな下落を見せて市場はちょっとした混乱を見せ、しかしぼくはこの混乱に乗じてさらなるテスラ株を仕込む予定です。
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テスラの2024年の販売結果はこうなっている
そこでテスラの2024年の成果を見てみたいと思いますが、概要としては以下の通り。
- 第4四半期のパフォーマンス: テスラは、495,570台の販売を達成し、記録的な四半期の成果をあげ、これは第3四半期(462,890台)を超える数字ですが、予想されていた50万台には届かず、また、2023年の総販売台数を上回るには51万台以上が必要だったため、前年比の減少を避けるには至らないといった結果です。
- 年間販売台数の減少: テスラの2024年の総販売台数は1,789,226台となり、2023年の180万台万台には届かず、ついに”販売台数減少”を記録。
特に注目すべきは、モデルYとモデル3の販売台数がほとんどを占めており、合計で1,704,093台に達していて、一方、モデルS、モデルX、および新しく発売されたサイバートラックの合計販売台数は5%未満という構成比です。
販売結果が思わしくないこと、そして事前にそれが予期されたということもあり、テスラの株価は直近の1週間で、テスラの株価は20%以上の急落を記録しており、今日の時点で、テスラの株価は375ドルで、1週間前の465ドルから大きな下げ幅を記録し、第4四半期の記録的な販売実績にもかかわらず、全体的な販売減少が投資家のセンチメントを冷やし、株価の下落を招いたものと思われます。
エネルギー事業では成功を収める
車両の販売台数が減少したものの、テスラのエネルギー事業は引き続き好調を維持していて、2024年第4四半期には11.0 GWhのエネルギー貯蔵製品を納入し、エネルギー部門で新記録を樹立。
しかし、エネルギー事業の成長はまだ車両事業ほど大きな影響を与えておらず、自動車部門の収益が依然としてテスラの収益の大部分を占めています。
そしてテスラは決算発表に際して2024年の減少を乗り越えるためにいくつかの重要な施策を公表しており、それらはおおよそ以下の通り。
- 新型モデルY: テスラはモデルYの刷新版を2025年の初めに発表する計画を持ち、これが販売の弾みとなることが期待されています。
さらには中国向けとして「ロングホイールベース」バージョンの投入も予想され、モデルYはテスラの主力車種でもあるだけに、新型モデルが登場すれば需要の再燃が期待されます。 - 30,000ドル以下の新型EV: テスラは、2025年上半期に30,000ドル以下の新型EVを発表する予定であるとコメントし、このモデルは、より広い顧客層にアプローチできる可能性があり、特に新興市場や低価格を重視する消費者にとって魅力的な選択肢です。
これらの新モデルがテスラの販売回復に寄与するかどうかが、2025年の成長を決定づける要因となり、アナリストたちはテスラの将来に対して慎重でありつつも楽観的で、さらにテスラCEO、イーロン・マスク氏は20%以上の販売成長を予測していますが、競争が激化するEV市場でテスラがどのようにポジションを再確立するのか、今後の動きが注目されるところですね。
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